2020 Fiscal Year Annual Research Report
Frequent and Flexible Deep Space Exploration by Innovative Nano/Micro-satellites
Project Area | Agile and Frequent Solar System Exploration with Innovative Microsatellite |
Project/Area Number |
20H05746
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
船瀬 龍 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (70509819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 晴紀 北海道大学, 工学研究院, 教授 (40281787)
尾崎 直哉 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 特任助教 (90836222)
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Project Period (FY) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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Keywords | 超小型衛星 / 超小型探査機 / 深宇宙探査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究領域の総括班として,2020年度は,研究領域全体の活動をキックオフするとともに,研究コミュニティへの研究成果の発信などの広報活動を行いながら,複数の計画研究から構成される研究領域全体の研究を円滑に進行させた. 本研究領域が最終的に目指すキックモーターを有する超小型探査機システムの構築を見据えて,3つの計画研究(通称,推進班,バス班,軌道班)は,システム全体として物理的,機械的,時間的な境界条件を満たしながら全体としての設計を最適化する必要がある.総括班として,各種オンラインコミュニケーションツールを活用して頻度高く研究会合を開催し,各班の検討の整合性をとりながらタイムリーに各班の進む方向性にフィードバックをかけ,領域全体の研究を進めることができた. 2021年2月には,「超小型探査機を用いた月以遠深宇宙探査に関する研究会」をオンライン開催し,超小型衛星による深宇宙探査を目指す関連コミュニティへの成果発信を実施した.研究会を行うにあたって,ウェブサイトにより研究会参加の募集と講演希望者を募った.研究会への参加は計165名に上り,JAXA等の宇宙機関や大学・高専研究者はもとより,大学院生・学部生や一般企業からも多数の参加を得た.発表は,超小型衛星による深宇宙探査に必要な技術シーズや技術実証計画に関する発表,超小型探査機で実施したい科学ミッションのニーズに関する発表とともに,JAXAからは今後提供が検討されている超小型衛星の月周辺への打ち上げ機会に関する発表があり,今後の超小型衛星の深宇宙進出に向けた総合討論においても活発な意見交換が行われ,本研究領域の目指す世界の認知度向上とコミュニティの拡大に向けて大きな成果をあげることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度の本年度は,研究領域全体の活動をキックオフし,各計画研究の活動を高度に連携させて研究領域全体として研究を推進するとともに,オープンな研究会を開催し本研究領域の認知度向上と研究コミュニティの拡大に向けた活動も実施することができ,初年度として計画していた活動は予定通り実施できた.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降も,総括班としては,計画研究の各班の方向性の整合をうまく取りながら研究領域全体のアウトプットを最適化するというコーディネーターとしての機能を果たすとともに,本研究領域の切り拓く分野・領域へ多くの研究者の関心を集めコミュニティを拡大するべく情報発信も積極的に行っていく.
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Research Products
(2 results)