2021 Fiscal Year Annual Research Report
Fusion of Computer Science, Engineering and Mathematics Approaches for Expanding Combinatorial Reconfiguration
Project Area | Fusion of Computer Science, Engineering and Mathematics Approaches for Expanding Combinatorial Reconfiguration |
Project/Area Number |
20H05792
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 健洋 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (40431548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川原 純 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (20572473)
岡本 吉央 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (00402660)
鈴木 顕 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (10723562)
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Project Period (FY) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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Keywords | 組合せ遷移 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,研究領域「組合せ遷移の展開に向けた計算機科学・工学・数学によるアプローチの融合」の総括班であり,その目的は「班間連携の促進」と「外部への広報活動」の大きく2つである.これらを実現するために,下記の通り活動を行った. まず,領域会議を2021年9月1日と2022年3月9日の2回完全オンラインにて開催し,本研究領域での研究活動を領域内外の研究者らへ報告・共有した.また,3月の領域会議の際には,組合せ遷移に関する学生シンポジウムも開催した.これまで組合せ遷移の視点では捉えたことがなかった研究分野からも含めて14件の発表があった. また本年度は,国内外へのアウトリーチ活動も,オンラインを併用しながら積極的に行った.特筆すべきは,欧州で約50年の歴史を誇る国際会議ICALP2021にて,サテライトワークショップを開催したことである.招待講演4件に加え,一般講演も14件あり,たいへん盛況であった.この他にも計画研究C01班と連携し,組合せ遷移と関連が深いトピック(離散・計算幾何学,グラフ理論)について,オンラインワークショップを開催した.これら2回のワークショップでは,合わせて12名の世界第一線の研究者に招待講演を頂いた.また,国内の研究集会JCCA-2021(離散数学とその応用研究集会2021)でも,ミニシンポジウムを企画・開催した. 上記の他にも,ニュースレターを2回発行し,またオンラインでは,組合せ遷移のセミナー・勉強会を14回開催した.これらは全て一般公開している.また,大容量メモリ搭載計算サーバを本研究領域のメンバーが利用できるように保守管理を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度はコロナ禍の影響がまだ強く残っており,総括班の大切な役割である「研究者らを繋ぐ場の提供」についても,まだ制約が強く残っていた.特に,海外の研究者らとの連携や共同研究は困難を極める状況であった.そのような状況ではあったが,総括班ではオンラインをうまく活用してワークショップを国内外で開催し,国内外の様々な研究者らを繋ぐように活動してきた.これらの活動により,組合せ遷移の概念や研究視点を新しく展開することもでき始めている.また,計画研究班の研究活動もベースができ,さらには班間連携も含めて,おおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
領域会議の開催,ニュースレター発行,セミナー・勉強会の開催等を継続し,各計画研究班での研究推進だけでなく,班間連携さらには領域外の研究者らも含めた研究促進を目指す.本研究領域の内部メンバーとの研究活動はベースが整ってきたこともあり,今後は特に,領域外の研究者との連携にも力を入れていきたい.そのためにも,国内外の研究集会でのワークショップやミニシンポジウムの企画と開催は,今後も継続して行いたい.
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