2022 Fiscal Year Annual Research Report
Lifelong sciences: Reconceptualization of development and aging in the super aging society
Project Area | Lifelong sciences: Reconceptualization of development and aging in the super aging society |
Project/Area Number |
20H05800
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
月浦 崇 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30344112)
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Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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Keywords | 心理学 / 社会学 / 文化人類学 / 教育学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域は、「成長から衰退へ」という従来の固定的な生涯観を刷新し、その成果を社会へ還元していくことを目的としている。総括班は、この目標を領域全体として達成するために、その活動を推進することが重要な役割である。総括班では、①定説を打ち破り、新たな「生涯観」を提唱すること、②多様な研究領域を連携・融合すること、③新たな研究領域としての「生涯学」の国際的プレゼンスを高めること、の3点を柱として、その活動を推進している。 ①については、領域会議を通して新たな「生涯観」を提唱するために領域全体としての意思統一を進めることができた。2023年の3月には京都で、2023年8月には金沢でそれぞれ領域会議を対面とオンラインのハイブリッドで開催し、計画班と公募班に関係する研究者が集まってディスカッションをするだけでなく、大学院生を中心とする若手研究者にも領域会議に積極的に参加できるように、総括班の費用から旅費を補填することで、領域会議を通して多様な研究者・学生が繋がることができた。 ②については、領域会議の機会を使って領域内交流プログラムを実施することで、異分野の研究手法を学ぶ機会を提供することができた。また、領域内の研究交流を推進するための各種研究会やシンポジウムも多く開催することができた。さらに、引き続き南東北地区の社会主事講習の中に本領域の講義を設けることで、地域の生涯学習を通して本領域の啓蒙も進めることができた。 ③については、若手を中心として領域内の研究者の国際的な発表を推進するために、オンライン・対面での英語プレゼンテーションコースの開催や、国際学会の参加助成等の制度が活用された。また、2023年3月には京都で国際シンポジウムを開催し、国内外の研究者の間で「生涯学」に関する国際的な視点を深めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度は2回の領域会議を対面とオンラインのハイブリッドで実施し、研究者間の交流を深めることで「生涯学」のコンセプトが徐々に領域内に浸透していくことを実感することができただけでなく、国際シンポジウムを無事に開催することができたことから、当初に予定していた国際的な視点で「生涯学」を見るための良い機会を得ることもできた。さらに、若手支援として領域会議への参加や国際学会への参加等の金銭的支援をすることができた他に、プレゼンセミナーや論文執筆セミナー等の若手育成にも貢献することができた点も評価できることと考えている。また、本領域の社会還元として社会主事講習に参加したことや、アウトリーチ活動を通して多くの一般の方にも本領域の活動を理解して頂けたことは、評価に値することと判断している。以上のことから、本領域の活動は「(2)おおむね順調に進展している」と見なすのが妥当である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の総括班の活動としては、当初の3つの柱に即した活動をより拡充して推進していく予定である。 ①については、引き続き対面での領域会議を実施することで、2023年度から新たに参加した後期の公募研究のメンバーも含めて領域内の共同活動を一層推進していくのと同時に、領域内の小規模な研究会やシンポジウム、共同研究を支援する仕組みの充実を進めることで、領域内の意思統一と活発な交流をより一層進めていきたいと考えている。また、領域会議において、異分野の方の講演等を積極的に企画することで、本領域がめざす「生涯観の刷新」を領域内全体で統一的に推進していきたいと考えている。また、アウトリーチ活動についても開催を進めることで、一般の方との交流を通した本領域の啓蒙をより一層推進したいと考えている。 ②については、これまでにオンラインで実施してきた「領域内交流プログラム」について、計画班を中心とするコアメンバーで対面で実施することで、領域全体へ連携・融合を波及させていくことを推進する他に、生涯学の社会実装へ向けて、より一層進化した生涯学習プログラムの運用へ向けた計画を進めていく予定である。 ③については、これまでに実施してきた国際的研究活動のサポートを継続して進めていくのと同時に、特に領域内の若手研究者へのキャリアサポート等についても、総括班の活動としてイベントを企画したいと考えている。また、今後は本領域に関連する国際英文誌への特集号や講演、広報活動などを通して、国内外の研究者へ向けた本領域の国際的な活動も、これまで以上に推進していく予定である。
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Research Products
(4 results)