2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Founding a creative society via collaboration among humans and robots |
Project/Area Number |
21118001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三宅 なほみ 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00174144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 浩 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (10232282)
大島 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
萩田 紀博 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 所長 (40395158)
松本 吉央 独立行政法人産業技術総合研究所, 知能システム研究部門, 研究グループ長 (00314534)
前田 英作 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 企画担当, 部長 (90396143)
板倉 昭二 京都大学, 文学研究科, 教授 (50211735)
今井 倫太 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60348828)
宮下 敬宏 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (50332771)
白水 始 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (60333168)
神田 崇行 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 主任研究員 (90374107)
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Project Period (FY) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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Keywords | 知覚情報処理 / 知能ロボティクス / 認知科学 |
Research Abstract |
A.研究用プラットフォームの改良と維持 / これまで三つの領域で共通利用するために開発してきたセンサネットワークと共生型ロボットに対しシステムを改良し,より多様な実場面でより長期にわたって稼働させ,これまでより精度と活用度の高いデータを収集し新たなロボット工学的研究課題を抽出し対応した.具体的には,京都市内の小学生4~6学年のいずれかを対象に,ロボットを用いた複数回の授業実施を計画している.こういったセンサネットワークの強化,新しい技術要素を統合した共通プラットフォームの現場への導入と改良サイクルの高速化などを現実に,新たな課題を設定してその解決を図り成果を得た. B.共同実証実験の企画 / 改良された研究用プラットフォームを積極的に他領域で共同利用し,それぞれの領域で収集されたデータを迅速に処理し,分析して,次の課題に応える実践の場で活用する手法を開発した.A02班では,人複数人とロボット間の円滑なコミュニケーションを実現するために必要となる人-ロボット間の信頼関係の確立方法について研究を行い,ロボットの視線の動きやジェスチャ,体のささいな振る舞いが信頼関係を確立し円滑なコミュニケーションの実現に重要な要素であることを明らかにした.A03班では,これまでより多様な現実場面に対してロボットを「良い聞き手」として介在させるさまざまな手法を開発し,それらが安定して効果を上げ得ることを確認した. C.領域成果の発信と将来へ向けての統合 / 国際学習科学会,国際認知科学会など主に融合領域を扱う学会で招待シンポジウムやワークショップを通して,新しい領域としての人ロボット共生学の認知度を高めた.また日常的な場での多人数による協調活動型ワークショップにロボットを介在させ,ロボットとの関わり合いによって実際に社会的動機づけや知的生産性が高まる体験そのものを発信した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
A.研究用プラットフォームの改良と維持 / これまで三つの領域で共通利用するために開発してきたネットワークロボットシステムに対し活用可能なシステムを改良し多様かつ長期的に稼働させ,こういった現場への導入と改良サイクルの高速化などを対象に新たな課題を設定してその解決を図り成果を得た.現場の実証実験からのフィードバックのスピードが速くなる成果を挙げつつある.協調的知的生産性向上支援については,遠隔地の教室などより現実に近い場面へとフィールドを拡げ新しい課題解決のための研究推進方法の検討が進んだ.具体的には,京都市内の小学生4~6学年のいずれかを対象に,ロボットを用いた複数回の実証実験を開始できる準備が整った. B.共同実証実験の企画 / プラットフォームの共同利用から得られたデータを迅速に処理分析して,次の課題に応える実践の場で活用する手法を開発し成果を得た.特に領域毎に他領域と共同して取り組める実証的な研究を企画,実施して成果の統合を図った.A02班では人複数人とロボット間の円滑なコミュニケーションを実現するために必要となる人とロボットの対面状況において基礎となる知見が明らかになりつつある.A03班ではこれまでより多様な現実場面に対してロボットを「良い聞き手」として介在させ,総じて安定して効果を上げ得ることを確認した. C.領域成果の発信と将来へ向けての統合 / 国際認知科学会,HRI2013など融合領域を扱う学会で招待シンポジウムやワークショップを開催して新領域としての人ロボット共生学の認知度を高めると同時に,学校現場,一般子ども向けワークショップなど日常的な場での多人数による多様な活動にロボットを介在させ,ロボットとの関わり合いによって実際に社会的動機づけや知的生産性が高まる体験そのものを発信し成果を得た.
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Strategy for Future Research Activity |
これまで開発してきたネットワークロボットシステムをこれまで以上に活用可能なシステムとしてさらに改良し,長期にわたって稼働させこれまでより精度と活用度の高いデータを収集し,そこから新たなロボット工学的研究課題を抽出して実現の可能性を探る.具体的には,京都市内の小学校での実証実験を25年度中に開始する.こういった改良サイクルの高速化が現実すれば,実際にこれまで実現されたことのないコミュニケーション支援や対話支援に向けての人とロボットの共生に向けた新たな研究領域の創成が可能になる.同時に人が対話を通して長期間にわたって一人ひとりの理解を深める学習過程のデータ収集が可能になり,認知科学,学習科学への多大な貢献が期待できる. さらにはより改良された研究用プラットフォームの積極的な共同利用から得られたデータを迅速に処理分析して,次の課題に応えるフィードバックのスピードを上げ,ロボットと人々との現実世界の中での関係性への理解を深めるための認知科学的基礎研究や,これまでより多様な教室など現実場面でロボットを「良い聞き手」として長期的安定的に稼働するための条件を学習支援原理として抽出する学習科学への貢献を図る.このような成果からは現実的な課題としての教員養成手法,授業評価などへの活用の期待も寄せられ始めており,今年度はそういった要望への対応も検討する. 同時に領域成果の発信と将来へ向けて各領域の成果を統合し,引き続き融合領域を扱う学会等での発信,特に学会に招聘されている出版物について年度内に刊行の目処を付け,世界的に人ロボット共生学の認知度を高め,ロボットとの関わり合いによって実際に社会的動機づけや知的生産性が高まる現実の実現を目指す.
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[Journal Article] SemiCCA: Efficient Semi-supervised Learning of Canonical2013
Author(s)
Kimura, A., Sugiyama, M., Nakano, T., Kameoka, H., Sakano, H., Maeda, E., Ishiguro, K.
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Journal Title
IPSJ Trans. Mathematical Modeling and its Applications
Volume: 6
Pages: 135-145
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Social Network Analysis for Knowledge Building: Establishment of Indicators for Collective Knowledge Advancement. In J. van Aalst, K. Thompson, M. J. Jacobson, & P. Reinmann (Eds.)2012
Author(s)
Oshima, J., Matsuzawa, Y., Oshima, R., Chan, C. K. K., & van Aalst, J.
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Journal Title
The Future of Learning: Proceedings of the 10th International Conference of the Learning Sciences (ICLS2012)
Volume: 2
Pages: 165-166
Peer Reviewed
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[Journal Article] Infant and adult perceptions of possible and impossible body movements: An eye-tracking study2012
Author(s)
Morita, T., Slaughter, V., Katayama, N., Kitazaki, M., Kakigi, R., & Itakura S.
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Journal Title
Journal of Experimental Child Psychology
Volume: 113
Pages: 401-414
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Similarities and differences in Chinese and Caucasian adults' use of facial cues for trustworthiness judgments2012
Author(s)
Xu, F., Wu, D., Toriyama, R., Ma, F., Itakura, S., & Lee, K.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 7(4)
Pages: e34859
DOI
Peer Reviewed
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