2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Elucidation of social stratification mechanism and control over health inequality in contemporary Japan: New interdisciplinary area of social and health sciences |
Project/Area Number |
21119001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川上 憲人 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90177650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 英樹 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50317682)
杉澤 秀博 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60201571)
小林 廉毅 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70178341)
片瀬 一男 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30161061)
小塩 隆士 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50268132)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 社会経済格差 / 健康 / 学際領域形成 / 国際調和 / 市民参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域研究は、現代社会の階層化および健康の社会格差のメカニズム理解と、社会格差の制御方策の立案という、わが国のみならず、アジア、欧米においても喫緊の社会的重要課題の解決に学術的に貢献することを目標とする。また、これらの学際的な共同研究活動を通じて、社会の階層化と社会格差という研究領域について、社会科学と健康科学を統合した新しい融合学術領域を確立することを目指している。 1.領域研究の推進:1)領域会議、毎月の定例研究交流会により、研究の進捗状況を把握し、領域としての融合をはかった。2)多目的共用パネル調査の運用、データを管理した。2.大学院生、若手研究者の育成のために、教科書の編集、研究者育成カリキュラムの開発、研究手法ワークショップなどの企画・運営を行った。3.海外の専門家、組織・団体と連携し、欧米・アジアとの連携を進めた。また国内の学協会、日本学術会議などと連携し成果を公表した。4.海外の専門家を招へいして研究交流をはかった。平成25年度開催予定の国際会議の準備を行った。5.HP等により積極的な情報発信を行うとともに、市民パネルモニター会議を継続し、研究実施に市民の意見を聴取した。6.成果の統合:新たに「理論形成ワーキンググループ」および「政策提言ワーキンググループ」を設け、領域としての学際統合共通理論枠組みおよび政策提言を作成し、本領域の成果を統合した。7.成果の公表:領域研究の成果をシンポジウムを通じて研究者、国民、関連学会、行政などに発信した。健康の社会的決定要因に関する学術団体を設立することを検討した。教科書の出版準備を行いカリキュラムの試行を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画どおりに、2回の領域会議、7回の定例研究交流シンポジウム、市民パネル会議、若手研究手法ワークショップ合宿、教科書の出版準備、理論形成ワーキンググループおよび政策提言ワーキンググループの活動を行うことができ、これらを通じて、学際的な統合共通理論枠組みの形成を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度においては「社会階層と健康」国際会議2013を開催し、海外研究者と本領域および国内研究者の学術交流をはかる。多目的共用パネル委員会により多目的共用パネル調査のデータのアーカイブ化を推進する。理論ワーキンググループの活動を行い学際統合共通理論枠組みを確立する。政策提言ワーキンググループにより政策提言を作成する。教育カリキュラムワーキンググループにより教科書の編集、カリキュラムの試行を行う。これらを通じて、成果の領域統合を行う。
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Research Products
(1 results)