Project Area | Multi-scale air-sea interaction under the East-Asian monsoon: A "hot spot" in the climate system |
Project/Area Number |
22106001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 尚 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10251406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯辺 篤彦 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (00281189)
早坂 忠裕 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40202262)
川村 隆一 富山大学, 大学院・理工学研究部, 教授 (30303209)
見延 庄士郎 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70219707)
三寺 史夫 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (20360943)
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Keywords | 気候変動 / 海洋物理・陸水学 / 気象学 / 大気現象 / 自然現象観測・予測 |
Research Abstract |
1)中緯度の大規模海流系・気流系との間の多階層相互作用の実態とメカニズムの解明という本領域の研究目標達成に向け,各班の研究活動の相互連携が一層促進されるよう統括した.震災の様々な影響への対応策も領域全体で打立てた. 2)新規採択された全公募研究が順調に始動でき,かつ全計画研究班と円滑に連携できるよう,平成23年7月に拡大総括班会議を東京で開催した.さらに,23年8月,24年3月に領域全体会議を夫々札幌と東京で開催した. 3)領域和文ホームページの充実を図ると共に,英文ページを開設した. 4)研究成果を広く海外に紹介するため,平成24年2月に米国で開催された海洋科学の国際会議でセッションを主催した.当領域関係者のものを含め69件発表の最大規模のセッションとなり,活発な議論が交わされた.23年度海洋学会秋季大会(福岡)と気象学会秋季大会(名古屋)にても夫々シンポジウムと専門分科会を主催し,成果発信を図った. 5)「モデリング支援チーム」を統括し,地球シミュレータ上の高解像度大気海洋モデル実験の膨大な出力データを提供するためのサーバの運用・保守を行なった.また,モデル実験の実施や出力データの扱いに必要な援助や助言も行った. 6)「観測支援チーム」を統括し,24・25年度に実施予定の集中観測を領域全体で支援すべく準備を進めた.23年6月の領域代表を加えたチーム会合を経て,8月の領域全体会議で実施体制の骨子を決定した.それに合わせ,研究船利用枠の応募を海洋研究開発機構に行い,三重大の練習船や水産庁の観測船とともにシップタイムを確保した.24年3月の全体会議では,24年6~7月の集中観測における3隻体制の具体化を検討した. 7)「若手研究者連絡会」の活動を本格化させ,24年1月に神奈川で合宿を行った.また,2回の領域全体会議でも連絡会を開催し,その活動報告を領域全体に向けて行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「モデリング支援チーム」・「観測支援チーム」が組織され,領域内の高解像度数値モデリング研究への支援や24・25年度の集中観測へ向けた体制作り・研究船シップタイムの確保は概ね予定通り着実に進展している.「若手研究者連絡会」の活動も本格化している.また,領域全体会議を2回開き,また随時拡大総括班会議を開くことで,領域内の研究連携は着実に進んでいる.24年3月に開かれた領域全体会議では,領域評価者全員から計画通り,寧ろそれ以上の着実な進展があるとの評価を頂いた.ただし,不可抗力とは言え,東日本大震災の影響が僅かながらあり,22年度に予定していた国際シンポジウムの中止や,一部研究機関での大規模数値モデリングの遅延などが確認されている.
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Strategy for Future Research Activity |
領域評価者全員からの高い評価を踏まえ,引き続き領域内の連携を促進し,研究の進展が図られるよう全体の統轄と研究支援活動を計画通りに進めてゆく.特に,24・25年に予定されている集中観測への準備を周到に行ない,領域全体で支援する体制を完成させる. 22年度に予定され,震災で中止に追い込まれた国際シンポジウムは,24年5月下旬に東京で開催される地球惑星科学連合大会にて国際セッションを主催し,そこに元々の招聘者の多くを招くことで,実質1年余り順延することとする.一部研究機関での大規模数値モデリングの遅延については,徐々に遅れを取り戻すように効率的な実施を工夫する.なお,25年の夏季集中観測では,関連するプロジェクトとの連携により,当初予定されて航空機による海上下層雲の現場観測の実現の可能性を模索中である.
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