Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 昌宏 大阪大学, 生命機能研究科, 特任教授 (40444517)
木梨 達雄 関西医科大学, 医学部, 教授 (30202039)
仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90280734)
西脇 清二 関西学院大学, 理工学部, 教授 (30342827)
林 茂生 独立行政法人理化学研究所, 形態形成シグナル研究グループ, グループディレクター (60183092)
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Research Abstract |
本新学術領域は,「動く細胞がいかにして周囲と対峙し両方向性に作用しあうことで細胞集団・組織に秩序がもたらされるか」について研究する.動き(奔放性)を封じ込める・抑える作用のからくりに加えて,細胞の動き・ゆらぎが積極的に役立つ可能性とその機構についても問う.本領域の推進を通じて,「動き」(奔放性,ゆらぎ)と「秩序」との間にこれまで横たわってきたさまざまな謎が解き明かされれば,発生,免疫,幹細胞,再生,ガン,神経回路などバイオ系の分野群に対して基礎的な知と応用で貢献するのみならず,群衆や情報などを含むさまざまな学術分野へも波及効果をもたらす可能性がある.本領域は,異分野の研究者の有機的・相互補完的な連携こそがその営みの核となっている.この理念を実行に移すために,本年度,本総括班では,まずホームページを立ち上げ,さらに公募研究を求める案内ビラの送付等を通じて領域の立ち上げについて紹介した.その結果,公募総数に対して数倍に及ぶ件数の応募が多方面からあり,23年度の活動準備の第一段階を順調に進めることができた.また,計画研究班の間での交流も,2回の会議(8月17日および12月18-19日,名古屋),7月14-15日(関西医大,膜分子の活性検出法に関して,慶大より参加),9月3日および10月27-28日(阪大,細胞移動の解析に関して.慶大より参加),1月14日(阪大,細胞移動の統計的解析に関して.関西医大より参加),1月20日(慶大,スライス培養と遺伝子導入に関して.名古屋大より参加)に開催した技術講習会を通じて着実に進めることができた.そして,活動を国外へも発信し来年度以降の交流の一助とする目的で,3月23-25日に独ドレスデンにて開催の「日独発生生物学合同会議」に領域の活動に関しての紹介発表(宮田)を行なった.
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