2013 Fiscal Year Annual Research Report
多方向かつ段階的に進行する細胞分化の運命決定メカニズムの解明
Project Area | Molecular mechanisms of cell fate determination in the cells that undergo stepwise differentiation to multiple pathways |
Project/Area Number |
22118001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 宏 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00343228)
中西 真 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40217774)
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Project Period (FY) |
2010-06-23 – 2015-03-31
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Keywords | 遺伝子 |
Research Abstract |
総括班は、領域の6名の計画研究代表者、3名の分担研究者、6名の連携研究者、31名の公募班研究代表者の研究を評価すると同時に、自由な議論、スムーズな情報交換、技術供与、共同研究、人材交流を通じて有効な研究活動が展開できるよう配慮し、領域を推進する。特に技術交流、共同研究推進と若手育成を重要課題として取り組む。平成25年度は、5月21日から5月23日にエクシブ鳴門において領域会議を開催した。平成25年度から領域に加わった31名の公募班研究代表者を含め総勢60余名の参加を得て、全員が今後2年の研究計画を発表し、濃密な議論が交わされた。また、計画研究代表者と分担研究者は今後2年の研究計画に加え、これまで3年間の研究成果を報告した。会期中には総括班会議も行ない、班員の研究成果の評価と今後の領域の方針について話し合った。また、平成26年1月30日-31日のがん支援班のシンポジウムにポスターを5演題出して他の領域と交流した。総括班では平成26年度の4月に開催予定の若手の会、9月開催予定の領域会議、9月の日本癌学会と12月の日本免疫学会で領域を中心とするシンポジウム企画についても相談した。また細胞運命制御領域のホームページを充実させて、領域の研究者の業績および表彰などを掲載した。また、科学関連のニュースに関する解説なども適宜行なった。また広報の一貫として東大医科研において6月6日に一般公開セミナーを行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
月には領域会議を鳴門において2泊3日で開催した。領域会議では、60余名を集め口演およびポスター発表について活発な議論を行った。6月には東大医科研において一般公開セミナーを開催し、エピジェネティックと細胞運命についての領域の研究プロジェクトも含めて、分かりやすく解説した。 5月の領域会議中に行った総括班会議において平成26年度初頭の若手の会について相談し概要を決めた。若手の会は平成24年度に軽井沢で行ったものが班員に評判が大変良かった。そのときはシニア研究者の若手の参考になるような話と若手研究者同士の研究発表と議論を行った。今回は、若くして独立した研究者の経験談と若手研究者同士の話を中心とした構成にする。若手育成に力を入れているのは本領域の特徴の一つである。 領域のホームページは領域のメンバーと研究内容を広く一般に紹介するという目的に加えて、領域班員の交流の場として活用されている。 全体として予想以上の成果があがっていると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
領域が開始してから4年間の研究は、傑出した業績も含め多くの成果を達成した。今年はこれらの成果を科学界および一般社会に広く紹介することに主眼をおく。 科学界においては従来遠隔地においてセミクローズで行っていた領域会議を東京大学医科学研究所において公開シンポジウムとして行い、成果を広く公開する。この公開シンポジウムおよびその後の情報交換界において他領域との共同研究の可能性を従来にも増して積極的に推進する。また、今年は日本癌学会と日本免疫学会でシンポジウムを主催し、領域内の重要な成果を領域メンバーに発表してもらう。また関連する領域の海外の演者を各1名ずつ領域として招聘する予定。海外からの演者には領域の研究者との交流もしてもらえるように配慮する。 一般社会に向けては、これまで4年間行って来たように、8月に台場の科学未来博物館で開催する一般公開の「免疫不思議未来」においてブースを出し、領域の研究内容を一般の人に分かりやすく解説する。また、昨年から行っているように6月には東大医科研において一般公開セミナーを行い、領域の研究内容を分かりやすく解説する。また、今年は名古屋において、中西、稲葉、北村が共同で一般公開セミナーを開催する予定である(時期は未定)。
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Research Products
(23 results)