2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Establishment of Integrative Multi-level Systems Biology and its Applications |
Project/Area Number |
22136001
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
倉智 嘉久 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30142011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 宏明 沖縄科学技術大学院大学, オープンバイオロジーユニット, 教授 (80500256)
井上 隆司 福岡大学, 医学部, 教授 (30232573)
鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
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Keywords | システム生物学 / 生物学 / 生物物理 / 心臓 / 不整脈 / 薬物動態 / 全身循環 / 代謝 |
Research Abstract |
二年目である本年度は領域の研究体勢の本格化を目指した。総括班会議は計4回開催し、領域運営や共同研究の推進の方策を合議した。重要なプロジェクトには領域班員から選抜したタスクフォースを結成し、総括班の統括の下、プロジェクトの準備にあたらせた。前期と後期に領域全体会議を開催し、領域全体の研究状況の把握、短期・中期的な問題意識の発掘と共有、そして公募班員も積極的に参画できる研究活動の「場」の提供を行った。領域の発展には、各班の個別研究の推進とともに、班員の有機的な連携による共同研究が不可欠である。総括班は常に領域内での共同研究の可能性を探り、研究者に働きかけた。実際いくつもの共同研究がスタートしている。 また、領域内のソフトウェア開発チームが開発した生体機能シミュレーションプラットフォームの試用を促すために、班員に対してチュートリアルを実施した。チュートリアル実施後には参加者から操作面、機能面に対する忌憚ない意見が集まり、ソフトウェア開発チームにそれらをフィードバックすることで、開発の効率化を図った。 年度の後半には、第一回多階層生体機能学国際シンポジウムを主催した。このシンポジウムでは本領域の計画概要や具体的到達目標、期待される波及効果等を広く説明し関連分野研究者に領域の情報を提供して便宜を図るとともに、統合的生命科学の現状や課題、医療や産業の分野で何が求められているのか議論した。またさらに班員が中心となるシンポジウムを関連学会で計4回実施し、研究成果の発信に努めた。 研究の社会への貢献、アウトリーチ活動は総括班が取り組む重要課題の一つである。本年度は領域のホームページで領域の成果の解説を行った。また、本プロジェクトを平易な言葉で説明する総説や図書を来年度以降の早い時期に出版すべく、準備を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該領域は、「5年以内に心臓/循環器系の電気現象の分子から生体レベルまでの垂直統合モデルと、全身薬物動態の分子レベルモデルを統合した、創薬ならびに臨床への応用が期待できる統合モデルの構築と解析を可能にするプラットフォームを実現する」ことをコミットメントしている。総括班である本課題の研究目的は、領域目標の達成するために三つの研究項目からなる領域を運営することである。年次計画2年目の到達目標である「研究体制の本格化」と「生体機能シミュレーションプラットフォーム試用とフィードバック」は完全に達成し、3年目の到達目標である「心臓の電気活動モデルと全身薬物動態モデルの統合・データの受け渡しを可能にする研究プラットフォームの構築」と「多階層生体システムの解析」は次年度開始後直ちに実施出来る状況にある。従って、本課題は「おおむね順調に進展している」と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね順調に進展している本課題では研究目標を達成する上での重大な問題点は認められない。当初の計画以上の進展を目指し、本来は年次計画の4年目、5年目に計画していたシミュレーションプラットフォームの普及戦略、デベロッパーズミーティングの実施や研究成果の世界への積極的な発信を前倒しで3年目から実施する計画である。またこれまでも成果の発表、HP上での成果の解説、公開シンポジウムの開催などを行なってきたが、平易な言葉で領域の研究がもたらす未来を説明する書籍の執筆や高校生など一般向けの出張講義等を実施し、より一層社会への貢献に努めていく。
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Research Products
(97 results)
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[Journal Article] Randomized trial of angiotensin II-receptor blocker vs.dihydropiridine calcium channel blocker in the treatment of paroxysmal atrial fibrillation with hypertension (J-RHYTHM II study)2011
Author(s)
Takeshi Yamashita, Hiroshi Inoue, Ken Okumura, Itsuo Kodama, Yoshifusa Aizawa, Hirotsugu Atarashi, Tohru Ohe, Hiroshi Ohtsu, Takao Kato, Shiro Kamakura, Koichiro Kumagai, Yoshihisa Kurachi, Yukihiro Koretsune, Tetsunori Saikawa, Masayuki Sakurai, Toshiaki Sato, Kaoru Sugi, Haruaki Nakaya, Makoto Hirai, Atsushi Hirayama, Masahiko Fukatani, Hideo Mitamura, Tsutomu Yamazaki, Eiichi Watanabe, Satoshi Ogawa, on behalf of the J-RHYTHM II Investigators
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Journal Title
Europace
Volume: 13(4)
Pages: 473-479
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Dual signaling pathways of arterial constriction by extracellular UTP in the rat2011
Author(s)
Megumi Sugihara, Hiromitsu Morita, Miho Matsuda, Hisanori Umebayashi, Shunichi Kajioka, Shinichi Ito, Motohiro Nishida, Ryosuke Inoue, Toshiko Futatsuki, Jun Yamazaki, Yasuo Mori, Ryuji Inoue, Yushi Ito, Kihachiro Abe, Masato Hirata
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Journal Title
Journal of Pharmacological Sciences
Volume: 115(3)
Pages: 293-308
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Cilostazol Suppresses Angiotensin II-Induced Vasoconstriction via Protein Kinase A-Mediated Phosphorylation of the Transient Receptor Potential Canonical 6 Channel2011
Author(s)
Kinue Nishioka, Motohiro Nishida, Marina Ariyoshi, Zhong Jian, Shota Saiki, Mayumi Hirano, Michio Nakaya, Yoji Sato, Satomi Kita, Takahiro Iwamoto, Katsuya Hirano, Ryuji Inoue, Hitoshi Kurose
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Journal Title
Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology
Volume: 31
Pages: 2278-2286
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Act Beyond Borders2011
Author(s)
Hiroaki Kitano
Organizer
International Conference on Systems Biology 2011 (ICSB2011)
Place of Presentation
Rosengarten Conference Center, Mannheim (Germany)(招待講演)
Year and Date
2011-08-31
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[Book] Software Platform for Metabolic Network Reconstruction of Mycobacterium tuberculosis.(書籍タイトル:Systems Biology of Tubarculosis,)2011
Author(s)
Samik Ghosh, Yukiko Matsuoka, Yoshiyuki Asai, Hiroaki Kitano, Anshu Bhardwaj, Vinod Scaria, Rohit Vashisht, Anup Shah, Anupam Kumar Mondal, Priti Vishnoi, Kumari Sonal, Akanksha Jain, Priyanka Priyadarshini, Kausik Bhattacharyya, Vikas Kumar, Anurag Passi, Pratibha Sharma, Open Source Drug Discovery Consortium, Samir Brahmachari
Publisher
Springer(In press)
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