2015 Fiscal Year Annual Research Report
Chemical biology using natural products
Project Area | Chemical Biology using bioactive natural products as specific ligands: identification of molecular targets and regulation of bioactivity |
Project/Area Number |
23102001
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上田 実 東北大学, 理学研究科, 教授 (60265931)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 一浩 京都大学, 農学研究科, 教授 (00168535)
渡邉 秀典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00202416)
品田 哲郎 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (30271513)
小林 資正 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (40116033)
叶 直樹 東北大学, 薬学研究科, 准教授 (40317293)
岡本 隆一 東京医科歯科大学, 学内共同利用施設等, 教授 (50451935)
松永 茂樹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (60183951)
井本 正哉 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60213253)
半田 宏 東京医科大学, 医学部, 特任教授 (80107432)
渡辺 肇 大阪大学, 工学研究科, 教授 (80212322)
佐々木 誠 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (80235267)
木越 英夫 筑波大学, 数理物質系, 教授 (90169839)
西川 俊夫 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (90208158)
石橋 正己 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90212927)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 天然物化学 / ケミカルバイオロジー / 天然物リガンド / 標的同定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域の研究実績は、大きく分けて「天然物リガンドの標的同定」と「天然物リガンドの活性制御」である。また、「天然物リガンドの標的同定」では、標的同定と並行して、新規標的探索法の開発も行われた。本項では、この2つの目標に対する到達度を以下に述べる。 【天然物リガンドの標的同定】 A01-A03班の共同研究による本学術領域の推進により、多くの天然物の標的決定が行われた。これは、天然物化学者と生物学者の共同研究によって、ビーズテクノロジーの天然物への応用が拡大したこと、ならびに数多くの標的同定法が試行されたためである。これらの成果は、天然物リガンドの標的同定が既に「干し草の山から針を見つける」(ACIE 2013, 52, 2744)という不可能に近い状況を脱しつつあることを予感させる。 【天然物リガンドの活性制御】 天然物リガンドが「鍵束」として機能するのであれば、そこから各個の「鍵」を取り出すことで、副作用の低減が実現できる。このためには、「鍵束」の分解による天然物リガンド機能のチューニングを可能にする必要がある。本領域の研究において、天然物リガンドの立体異性体の利用によって、「鍵束」の標的選択性をチューニングできることが明らかになった点は大きな成果である。 以上の成果は、本領域の目的である「分子標的と活性制御」を高いレベルで達成できたことを示している。また、本領域研究を通じて、これまで研究上の接点を持たなかった天然物化学者と生物学者との共同研究が数多く開始されたことは大きな成果である。本領域での経験を通じて、天然物をツールとするユニークな天然物ケミカルバイオロジー研究の芽が大きく育つことが期待できる。これらの成果は、900報を越える論文として発表された。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)