2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | New Frontiers of Extrasolar Planets: Exploring Terrestrial Planets |
Project/Area Number |
23103001
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
林 正彦 国立天文台, 大学共同利用機関等の部局等, 台長 (10183914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉本 圭 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50311519)
百瀬 宗武 茨城大学, 理学部, 教授 (10323205)
井田 茂 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (60211736)
左近 樹 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (70451820)
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Project Period (FY) |
2011-07-25 – 2016-03-31
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Keywords | 系外惑星 / 惑星大気 / 原始惑星系円盤 / 惑星系形成 |
Research Abstract |
平成25年度は本領域研究の第3年次に当たる。総括班は、引き続き4件の計画研究、すなわちA01「ガス惑星の直接撮像・分光と地球型惑星の検出」 、A02「系外惑星大気の数値モデリングと形成進化理論」 、B01「円盤から惑星へ」 、B02「ハビタブル地球型惑星の形成理論」を有機的な連携のもとに推進するために活動した。また、成果の国内外への発信や、若手の育成のために様々な企画も推進した。 2013年12月8日から12日にわたって、すばる望遠鏡のあるハワイ島にて国際研究会「Exoplanet and Disks: Their Formation and Diversity II」を開催した。200名近い参加者を得て、うち約半数は国外で系外惑星研究を推進する最先端の研究者が終結、また残りの約半数は国内からの参加者で、日本における系外惑星研究の成果をアピールした。また、国内から多くの若手研究者・大学院生も参加した。 2013年8月4日には、「系外惑星の直接撮像の成果」として、木星の4倍の質量を持つ惑星の直接撮影に成功したことをプレスリリースした。また2014年1月17日には、「アルマ望遠鏡が見つけた巨大惑星系形成の現場」をプレスリリースした。両成果とも多くのメディアに取上げられた。これは、本領域研究が着実に成果を出していると同時に、それが社会にも興味を持って受け入れられていることの反映と考えられる。 平成25年度には、平成26年度から2年間にわたる公募研究として10件を採択した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述のように、平成25年度には本領域が主催して、ハワイ島にて国際研究会を開催し、国内外から約200名の参加者を得た。その結果、領域内の計画研究間の有機的連携を増進するとともに、本領域が推進している研究の全体像を海外の第一線で活躍する研究者に紹介することができた。また同時に、国内の若手研究者に参加を促し、発表の機会を与えることによって、若手研究者の育成にも貢献した。 さらに平成25年度には、上述のように重要な発見を記者発表することで、多くのメディアを通して本領域の成果を国内外にアピールすることができた。 以上から、総括班の主たる役割について、おおむね当初計画どおりに活動を推進、達成している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、引続き上述の4件の計画研究の推進を支援し、計画研究間の連携を高めるための活動を続ける。平成26年度には国内において大研究会を開催し、領域内の研究進展状況を把握すると同時に、領域外で系外惑星に興味をもつ研究者との交流を促進する。また、平成26年度から2年間にわたる10件の公募研究を開始する。
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Research Products
(28 results)