2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Brain Environment |
Project/Area Number |
23111001
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 良輔 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90216771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 宏二 独立行政法人理化学研究所, その他部局等, 研究員 (80446533) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 / 神経科学 / 遺伝子 / 解剖学 / 蛋白質 |
Outline of Annual Research Achievements |
班会議・シンポジウム関係では平成24年度夏の班会議を、領域アドバイザー、学術調査官、計画班員、新公募班員参加のもとに平成24年7月23日~24日、仙台市のTKPガーデンシティ仙台で開催した。一日目は総括班会議、全体会議、公募班員によるワークショップが行われた。二日目は公募班員及びスタンフォード大学のTony Wyss-Coray教授の特別講演を行った。 7月25日には包括脳ワークショップとして、「脳内環境」「シナプス病態」「自己制御精神」による脳疾患関連3領域合同国際シンポジウムが開催された。9月20日には第35回日本神経科学大会において共催シンポジウムとして「脳内環境警戒管制システムを担うミクログリア -その破綻による精神・神経疾患-」を海外領域アドバイザーのロンドン大学Gennadij Raivich教授を招聘して開催した。平成24年度冬の班会議は、平成25年1月16日~17日の2日間にわたって、京都大学医学部芝蘭会館で開催した。一日目に総括班会議、全体会議を行い、2日間で58名の班員が口頭発表を行った。若手育成プログラムとして、平成24年11月17日に京都平安ホテルにおいて、「脳内環境」の第1回若手国際シンポジウムを開催した。本シンポジウムでは、領域内公募で選考された5人の若手研究者が英語で自身の研究を紹介し、最後に海外領域アドバイザーのカナダ・ラヴァル大学のJean-Pierre Julien先生が特別講演を行った。 また若手研究者の国際学会への参加を助成するTravel Awardに、国立精神・神経医療センター神経研究所 徳永慎治流動研究員が選出され、北米神経科学学会で発表した。 研究リソースの支援は4名の公募班員に行われた。ホームページでは9件のプレスリリースされた研究成果を掲載し、班員同士の議論の場である脳内環境フォーラムには26件の投稿があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は250件を超える応募の中から58名の公募班員を採択し、公募班員を交えて当初の計画通り、夏と冬の班会議を開催した。夏の班会議には国際化を意識して、米国のトップ研究者を招へいし、英語でのシンポジウムを行った。また班会議には領域アドバイザー、学術調査官に出席いただき、建設的批判をいただきながら班の方針を再確認しつつ進めた。若手中心のシンポジウムは、その中で生まれたアイデアである。当初予定していた若手育成のためのトラベルアワードに加えて、若手育成のための若手に英語で発表してもらう国際シンポジウムも新たに企画立案して、開催し、若手研究者が今後、国際的舞台で活躍するよい修練の場になったと自己評価している。海外領域アドバーザーにも、神経科学大会での共催シンポジウム、若手シンポジウムの際に招聘し、適切なアドバイスを頂戴した。 また領域内共同研究を推進する研究リソースも4名を選考して順調に進んでいる。ホームページでも班の行事に加えて、プレスリリースした顕著な成果はアップし、領域内の情報共有と共同研究環境の推進がおこなわれている。計画どおり、領域内共同研究推進、若手育成、国際化推進に成果を上げ、順調に進展していると自己評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の計画として、班会議・シンポジウム関係では平成25年度夏の班会議を、平成24年8月29日~30日、京都大学医学部芝蘭会館で、若手および優れた成果を挙げている班員によるワークショップを中心に企画している。冬の班会議は平成26年1月8日~9日、順天堂大学講堂で班員全員の発表を計画している。学会共催企画としては、平成25年6月、第36回日本神経科学大会において共催シンポジウムとして「神経炎症:脳内環境の破綻がもたらす疾患研究のフロンティア」を開催予定である。平成25年度も研究リソースの支援、若手研究者のトラベルアワードを継続して行い、若手育成とともに領域内共同研究を推進していく。本年度予定されている中間評価にむけて、当領域のこれまでの成果を「脳内環境マップ」にとりまとめ、進捗状況を確認し、今後の領域発展を図る材料とする。またこれまで同様、プレスリリースを通じて積極的に研究成果を一般に普及する努力を行う。また高校生等を対象としたアウトリーチプログラムにも力を注ぐ。脳内環境フォーラムも投稿数を増やすと同時に、よりアクティブな議論が行われるよう、努める。
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Research Products
(17 results)