2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Plant cell wall as information-processing system |
Project/Area Number |
24114001
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西谷 和彦 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (60164555)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出村 拓 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (40272009)
澤 進一郎 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (00315748)
大林 武 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50397048)
工藤 光子 立教大学, 理学部, 准教授 (90594078)
佐藤 忍 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (70196236)
|
Project Period (FY) |
2012-06-28 – 2017-03-31
|
Keywords | 植物細胞壁 / 糖質分析 / オミクス |
Research Abstract |
本研究の目的は,総括班内に解析支援センターとオミクス支援室,イメージング解析支援室を設置し,班員の研究推進と研究連携促進を図ると同時に,研究成果をデータベースやプロトコルとしてウェブサイトより世界に発信し,若手育成やアウトリーチ活動などの広報活動を展開することである。解析支援センターでは,細胞壁試料の免疫組織学および糖質解析の支援を,オミクス支援室では次世代高速シーケンサーを用いたゲノム・トランスクリプトーム解析の支援を,イメージング解析支援室では単分子観察やシミュレーション解析支援を行った。 HPの整備・更新を継続して進め,11件の英文プロトコルを掲載した。植物細胞壁の情報処理空間のオミクスに特化した独自の公的データベースの構築も開始した。 H25年10月に海外の研究者を招聘して国際シンポジウムを開催した。国内のシンポジウムを複数回開催した。更に,若手を対象としたワークショプや若手が中心となる共催シンポジウムを頻回に開催し若手育成を図った。 班員に対しては,領域内メーリングリストの運用,常設HPとは異なる各種イベント別HPの作成などを通して,情報の発信と共有を行った。更に研究情報の集積基盤の構築を進め,領域内の非公開のデータベースを構築し,それを用いて班員間の共同研究の可能性を探り,効果的な共同研究の橋渡しを行った。 研究者・技術者・学生を対象とした啓発活動として,教科書兼ハンドブックである「植物細胞壁」を領域代表が監修して,班員が中心となり執筆出版した。また,植物細胞壁に関連する総説や解説を和文誌に出版した。 アウトリーチ活動として,専門家向け以外に小中学生から一般の人にもわかるようなHPを整備した。細胞壁の拡大モデルや細胞壁機能をテーマとしたアプリケーションを作成し,全国各地でイベント活動を実施するための準備を整えた。その他,高校生ワークショプや出前授業などを多数開催した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
解析支援センターでの細胞壁多糖および単糖解析,オミクス支援室でのゲノム・トランスクリプトーム解析支援を,イメージング解析支援室での単分子動態解析とシミュレーション支援は,領域全体に亘り,共同研究を当初の予想を超えて促進し,領域全体の研究を加速させつつある。 班員の研究情報の集積基盤の構築を進め,領域内の非公開のデータベースを構築して班員間の共同研究の可能性を探り,効果的な共同研究の橋渡しを行ったことも功を奏して,計画研究と公募研究の代表者間での共同研究が飛躍的に増加した。 シンポジウム,若手ワークショップ,共催シンポジウムなども当初の予想以上に開催することができた。 研究者・技術者・学生を対象とした啓発活動としての教科書出版や総説の出版に加え,全国各地でワークショップやイベント活動,更に,高校生ワークショプや出前授業なども当初の計画を大きく上回り,本研究が二年度目に達成を目指していた目標は既に達成されたたと判断される。
|
Strategy for Future Research Activity |
解析支援センターとオミクス支援室,イメージング解析支援室をそれぞれハブとした班員の研究支援と共同研究の奨励を引き続き進める。 HPやデータベースの整備が予想以上の速度で進んでいるので,研究成果やデータベースを世界に発信すると共に,英文プロトコル集の掲載を引き続き行う。 シンポジウム,若手ワークショップ,共催シンポジウムなども引き続き開催する。 アウトリーチのイベント用の大型展示資料(パネル類)や細胞壁拡大立体モデルの作成を終えたので,次年以降は,全国の植物園を巡回する。H26年4月末から東北大植物園を皮切りに,東大植物園,北大植物園で順次,長期間のイベントの開催を予定している。 高校生ワークショプや出前授業などを多数開催した。
|
Research Products
(44 results)