2013 Fiscal Year Annual Research Report
構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解-
Project Area | Constructive Developmental Science; Revealing the Principles of Development from Fetal Period and Systematic Understanding of Developmental Disorders |
Project/Area Number |
24119001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
國吉 康夫 東京大学, 情報理工学系研究科, 教授 (10333444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明和 政子 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (00372839)
熊谷 晋一郎 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (00574659)
長井 志江 大阪大学, 工学研究科, 特任准教授 (30571632)
小西 行郎 同志社大学, 心理学研究科, 教授 (40135588)
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Project Period (FY) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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Keywords | 発達障害 / ロボティクス / 心理学 / 医学 / 当事者研究 |
Research Abstract |
本申請領域は,個別の計画研究の単なる集合ではなく,心の発達の解明に関わる三つの異なるアプローチ(A. 構成論,B. 人間科学,C. 当事者研究)の密な協働によって成立する.そのため総括班では,ロボティクス,情報学,医学(産婦人科,小児科,精神科),心理学,脳神経科学,障害学,当事者研究といった,多数の分野の研究者の連携・融合支援とアウトリーチ活動に取り組んでいる. 本年度は,平成25年5月19~20日に第1回領域全体会議を開催し,全ての計画班と本年度採択された公募班の研究計画や研究内容について発表と討論を行った.6月18~19日の第2回領域全体会議ではH24年度成果発表会を,平成26年2月28日~3月1日の第3回領域全体会議では中間評価に向けた成果発表会を行った.ポスター形式により若手研究者や学生が積極的に発表し交流する機会を多く設けた.また,チュートリアル講演も計6件行い,重要テーマへの共通理解を深めた. 総括班会議は今年度9回開催し,総括班員に加え外部評価委員と学術調査官にも随時ご参加いただき,領域の運営,研究戦略,進捗状況等に関する徹底した議論と評価・改善を行った.個別の計画班会議も頻繁に開催したが,特筆すべきは,二つ以上の班にまたがった合同研究会や互いの研究施設を訪問して研究協力を実施するなどの領域内融合活動が,特に若手研究者主体で盛んに行われたことである. 対外的には,平成26年3月15日に公開シンポジウムを開催し,PTの方や当事者を含め248名で満席の会場で熱のこもった発表と討論が繰り広げられた.また,国際会議ICDL-EPIROB, 日本赤ちゃん学会学術集会,日本ロボット学会学術講演会,発達神経科学学会,発達心理学会,において領域主催の特別セッションやシンポジウム,高校生向けの講演会も開催し,領域代表も3件の国際会議基調講演を行うなど,アウトリーチ活動も積極的に行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
領域全体会や総括班会議を精力的に開催し,研究テーマやアプローチ,問題意識等の共通理解を徹底した効果が表れ,領域内の各所で自発的な分野間融合の取り組みが活発に起こり始めた.例えば異なる研究項目間の合同研究会や他の班の研究会への参加,個別の相互訪問,研究協力など様々な取り組みが行われた.特に,計画班代表者等による企画以外に,主に若手研究者による自発的な活動が次々と各所で行われたことは,当初の計画以上に領域内融合が進み,実質的な融合研究の展開に結びつき始めたことを意味する. アウトリーチに関しても,平成26年3月に実施した公開シンポジウムでは予想以上の関心を集め,248名の参加者で会場は満席となった.参加者からは,この領域では真に異分野融合がなされ,新しい研究が進んでいることが実感できたとの声も寄せられた.学会での特別セッションやシンポジウムも当初計画以上の実施数を達成し,多くの関心を集めて熱気のこもった議論が展開された.
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は,これまでの成果を総括班でとりまとめて中間評価に臨む.これと並行して,初期脳発達など中核的なテーマに関して班を超えた協働のもと共同執筆論文を発表するなど,領域内融合による科学的成果を確保し,今後の領域研究の発展の柱とする.総括班会議では研究期間後半の戦略や具体的目標について議論し,今後の領域運営に反映していく.また,公募研究の第2期募集に向けた説明会を開催する.年度終盤には,第1期の公募研究の総括を含めた成果発表会を実施する. 対外活動としては,国際・国内会議でオーガナイズセッションを開催し,より多くの研究者・一般人に向けた情報発信を行う.既に準備が進んでいるものとしては,日本赤ちゃん学会学術集会でのラウンドテーブル開催,発達神経科学学会共催などがある.これらの企画では,若手研究者育成に資することも重視する.これら以外にも,当事者研究会や,領域メンバーによる招待講演や解説・総説記事,一般向け書物の出版,領域内外の研究者を対象としたチュートリアルを通して,領域の啓蒙活動につとめる.
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Research Products
(122 results)
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[Journal Article] Effects of preterm birth on intrinsic fluctuations in neonatal cerebral activity examined using optical imaging2013
Author(s)
Fuchino, Y., Naoi, N., Shibata, M., Kawai, M., Konishi, Y., Okanoya, K., & Myowa-Yamakoshi, M.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 8
Pages: e67432
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Salivary biomarkers are not available for the newborn pain assessment2013
Author(s)
Shibata, M., Kawai, M., Matsukura, T., Heike, T., Okanoya, K., & Myowa-Yamakoshi, M.
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Journal Title
Early Human Development
Volume: 89
Pages: 503-506
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Simulating Human Fetal Development
Author(s)
Yasuo Kuniyoshi
Organizer
The Third Joint IEEE International Conference on Development andLearning and on Epigenetic Robotics (ICDL-EPIROB2013) (Invited Keynote Lecture)
Place of Presentation
Osaka City Central Public Hall, Osaka
Invited
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[Presentation] 育つチカラ!
Author(s)
小西 行郎
Organizer
松原市地域子育て支援拠点事業子育て支援講習会
Place of Presentation
市民恵我図書館、大阪府松原市
Invited
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[Presentation] 子どもと睡眠
Author(s)
小西 行郎
Organizer
箕面市学校保健会
Place of Presentation
箕面市立総合保健福祉センター、大阪府箕面市
Invited
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