2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Studying Interactions between Politics and Economic Development in Emerging Countries |
Project/Area Number |
25101001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
園部 哲史 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70254133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 隆 政策研究大学院大学, -, 学長 (40092241)
杉原 薫 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (60117950)
恒川 惠市 政策研究大学院大学, 政策研究科, 特別教授 (80134401)
戸堂 康之 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (30336507)
大塚 啓二郎 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (50145653)
佐藤 寛 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究企画部, 研究企画部長 (50403613)
本名 純 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (10330010)
鬼丸 武士 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (80402824)
松本 朋哉 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (80420305)
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Project Period (FY) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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Keywords | 新興国 / 経済 / 歴史 / 政治 / ポリティカルエコノミー |
Research Abstract |
本領域研究における総括班の役割は、1)各班の計画研究、公募研究の間を強力にコーディネイト、企画調整すること、2)研究成果を積極的に外部へ発信すること、3)公募研究や共同研究を通じて若手研究者を支援し育成することにある。 上述したそれぞれの点に関して、平成25年度の実績としては以下が上げられる。 1)総括班会議及び全体会議を二ヶ月毎(計4回)に実施した。総括班会議では、各計画研究班のリーダーが進捗状況を報告するとともに各班主催のイベント情報の交換を行った。その結果、異なる研究班の研究会に参加する研究者が増えた。全体会議では、毎回異なる計画研究班の研究者が研究内容を報告し、その後内容に関する議論を行った。本領域研究に関わる経済、歴史、政治と専門の異なる研究者が参加しているため、専門横断的な活発な議論が行われた。こうした研究者間の交流・意見交換を通じて、本プロジェクトが一つのまとまりある研究領域を形成できるよう心がけた。 2)ホームページ(http:www3.grips.ac.jp/~esp/)を立ち上げ、本領域研究および研究者の紹介を行っている。また、研究会などで報告された論文、および学会誌に掲載された論文などはできるだけ、ダウンロードできるようにしている。加えて、イベント情報、新興国ニュース、計画研究班所属の研究者によるコラムを随時更新し、サイト訪問者が増えるよう腐心した。 3)公募研究の採択決定後に、公募研究の研究者を全体会議や各班主催の研究会に招き、積極的に若手とベテラン研究者の交流を図っている。また、各計画研究班の若手研究者に対して、調査費用の割り当て、発表の機会の確保、ベテラン研究者との共同研究を推奨している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
総括班が、各研究班の研究者に対して全体会議への参加や、他の班が開催する研究会への相互の参加を強く呼びかけ続けた結果、実際にそういった知的交流が増え、互いの問題意識や手法に対する理解が深まってきた。これを背景として、26年度予算の策定においては、他の研究班の予算の使途について互いに意見を述べ合うことが可能になった。具体的には他の研究班が企画する研究会のテーマを当初より少し広げさせて、自らの班の研究者も参加しやすいようにしてもらうとか、複数の研究班が相乗りして、外部とくに外国から報告者を共同で招聘すること等である。本研究領域では、分野間の融合を無理に進めるつもりはまったくないが、自然な形で分野横断的な知見の交流と強力が進んでいる。これは総括班のリーダーシップによるものであると考えている。 領域のホームページの立ち上げに時間がかかったうえに、公募研究の募集期間を予めよく理解していなかったために、本研究領域のアピールや公募研究募集の告知が遅れてしまった。そのため、応募件数が予定を大幅に下回ってしまい、採用件数も少なくなってしまったことは、大いに反省したい。次回の公募の際には、この失敗を教訓として、大々的に宣伝を行い、優れた公募研究を大量に採用したい。 平成25年度の総括班のもう一つ重要な活動として、研究補助の事務作業のやり方を5つ研究班の間で共通化するようにしたことが挙げられる。具体的には経理事務の処理のフォーマットの統一や、研究会開催に当たってのロジスティクスの共通化である。これにより、一つの研究班の事務作業量が増えた時に、他の研究班の事務員が容易に手伝えるようになった。各班が企画している国際シンポジウム等の大きなイベントを限られた人的資源で開催する準備が、こうして整いつつあると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本領域研究における、総括班としての役割である、1)異分野間の知的交流の促進、2)各研究班による研究成果の発信のサポート、3)若手研究者の育成の3点をこれまでに以上に推進して行く。具体的には、第1点目に関して、研究会の共同開催や共同研究を通じて、計画研究班の垣根を越えた、研究者間の交流を更に深め、新たな視点、手法で新興国研究に取り組んで行けるような研究環境を作っていく。更に、各班の予算の策定に際してリーダーシップを発揮し、学際的な研究を促進していく。 第2点目に関して、平成25年度に設置したディスカッションペーパー・シリーズを更に充実させる。ディスカッションペーパーに掲載された論文の中から、総括班が編纂する書籍のテーマを選択することにしているが、平成26年度は、その書籍の詳細な計画を立て、そこに含める研究をサポートし、年度末には書籍の第一項の完成を目指す。また、ホームページ上のコラムも充実させ、幅広い読者を獲得したい。更に、徐々に学術誌に掲載される論文が増えていくので、その広報も積極的に行っていく。 第3点目の公募研究に関しては、平成25年度に採用した公募研究を大切に育てて大きな成果を生むように、ベテラン研究者を中心として積極的なサポートを提供する。 そうした活動に加えて、平成27年度国際シンポジウムを計画しているが、その準備を一層進める。特に著名な研究者の参加の合意の取り付け、早期からの宣伝活動の開始、出版社の選定などの本格的な準備を進める。
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Research Products
(1 results)