2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Studying Interactions between Politics and Economic Development in Emerging Countries |
Project/Area Number |
25101001
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
園部 哲史 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70254133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本名 純 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (10330010)
戸堂 康之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30336507)
白石 隆 政策研究大学院大学, -, 学長 (40092241)
大塚 啓二郎 神戸大学, 社会システムイノベーションセンター, 特命教授 (50145653)
佐藤 寛 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 上席主任調査研究員 (50403613)
杉原 薫 政策研究大学院大学, 政策研究科, 非常勤講師 (60117950)
恒川 惠市 政策研究大学院大学, 政策研究科, 特別教授 (80134401)
鬼丸 武士 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (80402824)
松本 朋哉 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (80420305)
高木 佑輔 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (80741462)
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Project Period (FY) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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Keywords | 新興国 / 国家建設 / 経済発展 / ミクロ実証分析研究 / マクロ比較史研究 / 政治経済研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
総括班の役割は、1)各班の計画研究、公募研究の間の企画調整を主導すること、2)研究成果を積極的に外部へ発信すること、3)公募研究や共同研究を通じて若手研究者を支援し育成することにある。それぞれに関して、平成28年度の実績は以下の通りである。 1)総括班会議及び全体会議を二ヶ月毎(計6回)に開催した。総括班会議では、各計画研究班のリーダーが進捗状況を報告するとともに、各班が主催するイベントについて情報交換を行った。全体会議では、異なる計画研究班の研究者が分野を超えて研究内容を理解 し合うための研究報告と専門横断的な議論を活発に行なった。結果として、研究班の垣根を超えた共同研究が増えた。また、1月には国際ワークショップを開催し、国内外から著名な研究者を招聘し、本プロジェクトの集大成である「新興国研究」に関する叢書の刊行に向けて、具体的な内容を議論した。 2)ホームページ(http:www3.grips.ac.jp/~esp/)上で、本領域研究の研究内容、研究者の紹介を行っている。また、研究の最新の成果を外部に発信するために、研究会などで報告された論文、ワーキングペーパー、および学会誌に掲載された論文などをできるだけダウンロードできるようにしている。加えて、イベント情報、新興国ニュース、計画研究班所属の研究者によるコラムを随時(今年度21本)更新し、当該分野の研究者のみならず他分野の研究者、一般の方にも本プロジェクトに興味を持ってもらえるよう努めている。 3)平成26年度に助教授、ポスドク、博士課程後期の学生が中心となって「ESP若手研究者の会」に対して、総括班として組織的に支援している。若手の会では定期的に研究会(平成28年度10回開催)を実施しており、総括班は遠方からの参加を支援し、若手研究者間の学際的な交流を促すとともに、ベテラン研究者と積極的に情報交換できる場として活用している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
総括班は、研究者間の活発な知的交流を実現し、領域としての研究成果を各計画研究班が生み出し、研究成果を広く世界に発信することを目指している。それぞれの点に関して進捗状況は以下の通りである。 (1)総括班は2ヶ月ごとに総括班会議を開催し、各班の進捗状況および研究内容を把握し、分野融合的な研究へ各班、各研究者が更に積極的に取り組むよう、さまざまな工夫を重ねている。その結果分野融合マインドは、下の(2)と(3)に具体例を示すとおり、この1年間でいっそう浸透した。他方、領域研究に努力を傾注したために個別研究が大きく犠牲になったという兆候は見られず、新たな公刊論文、学会報告、著作・編著作は質・量ともに順調に推移している。 (2)総括班が主催する全体会議や、複数の研究班が共催する研究会を通じて、研究班間の交流がますます盛んになり、幾つもの共同研究が進んでいる。 (3)国際ワークショップを開催し、多数の研究者による活発な議論を通じて、分野横断的な英文叢書の校正・内容についての方向性を固めた。多くの研究者が叢書の各巻各章の執筆者として名乗りを上げ、一つの章を異なる計画研究班に属する研究者が共同で執筆するケースが続出している。 (4)本プロジェクトのウェブサイト上(www3.grips.ac.jp/~esp)で、研究成果の報告、研究内容の紹介、研究イベントの告知に関する情報を随時更新している。特に、当該分野の研究者以外の研究者、実務家、一般の方々向けに、研究の一端を紹介するコラムを掲載しているが、平成28年度は21本のコラムを掲載した。 以上の通りプロジェクト全体として概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である平成29年度は、「新興国研究」の成果を取りまとめ、世界に向けて積極的に発信することを第一の目標としている。これまで計画研究班間の対話、共同研究会の開催、分野融合的共同研究を通じて、領域研究として共同で取り組むべき以下の4つの大きな研究課題が見つかった。(A)新興国が台頭する初期条件の考察、(B)新興国台頭のメカニズムやエンジンの解明、(C)経済的発展が新興国自身にもたらすインパクトとその対処法の分析、(D)新興国台頭が世界秩序へもたらす不確実性というインンパクトをいかにコントロールするかに関する考察。今年度、これら4つの研究課題をそれぞれ一冊の英文書籍に収録し、加えてプロジェクトの全体像をまとめる書籍の合計5冊からなる叢書を刊行する。 最終年度の総括班の活動計画は以下の通りである。1)英文叢書の各巻を確実に完成させる。叢書の全体像を紹介する第1巻の草稿がすでに完成に近づいており、上述の(A)、(B)、(C)に対応する第2、3、4巻の執筆も進んでいる。総括班は、各巻の執筆者及び討論者をコーディネートする編集者の活動を支援し、各巻の完成を推進する。ついで(D)に対応する第5巻の計画を取りまとめ、その作成を推進する。2)国際シンポジウムを開催して、国内外の研究者に向けて本領域の成果をアピールする。また、これまで国際活動支援班の活動を通じて関係を深めた海外の有力研究機関と連携して、海外においても本領域の研究成果の発信に努める。3)一般社会への貢献として、英文叢書の内容を簡潔にまとめた日本語の書籍を刊行する。さらに、日本の学生や社会人を対象としたシンポジウムを開催する。4)若手研究者の研究成果発表や英語論文作成のスキル向上を支援する。若手研究者が自主的に立ち上げた「ESP若手研究者の会」の活動を引き続き支援する。
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Research Products
(2 results)