2016 Fiscal Year Annual Research Report
Promotion of Science Atomic layers
Project Area | Science of Atomic Layer Systems |
Project/Area Number |
25107001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 理一郎 東北大学, 理学研究科, 教授 (00178518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 俊人 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00192526)
依光 英樹 京都大学, 理学研究科, 教授 (00372566)
楠 美智子 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 教授 (10134818)
長汐 晃輔 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (20373441)
上野 啓司 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (40223482)
塚越 一仁 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主任研究員 (50322665)
若林 克法 関西学院大学, 理工学部, 教授 (50325156)
越野 幹人 東北大学, 理学研究科, 准教授 (60361797)
町田 友樹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00376633)
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Project Period (FY) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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Keywords | 原子層物質 / 遷移金属カルコゲナイド / グラフェン / 複合原子層 / 原子層超伝導 / A3シンポジウム / CNT25 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の総括班の活動として、後半の新たな公募研究を迎え共同研究を推進するとともに、博士研究員5名を継続して雇用し、原子層科学を推進した。10月7日に東京大学マテリアル工学専攻において、第2回原子層複層化技術講習会を、一般にも公開して開催した。また11月30日には、東京大学生産研究所において原子層科学作成講習会を、一般にも公開して開催した。平成29年3月20日に、名古屋大学でオープンレクチャー(公開講義)が開かれ、「世界で一番うすい物質のはなし」と題した講義を行った。 (1)9月29-30日に、産業技術総合研究所において、第7回領域全体会議を開催した。公募研究の新しいメンバーを中心に、新しい共同研究を模索した。 (2)10月21-22日に、東北大学 WPI-AIMR本館 において、国際シンポジウム「革新的原子層物質」を開催した。また、10月31日―11月3日に、7th A3 Symposium on Emerging Materials : Nanomaterials for Electronics, Energy and Environment(新材料に関する A3(日本・韓国・中国)シンポジウム)を開催した。さらに、11月15-18日に、東京飯野ホール(11.15) 東京工業大学蔵前会館(11.16-18)において、INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON CARBON NANOTUBE in Commemoration of its Quarter-Century Anniversary (CNT25) (カーボンナノチューブ発見25周年記念シンポジウム)を開催した。 (3)平成29年1月24-25日に、東京大学生産技術研究所において、第8回領域全体会議を開催した。中間審査の結果をもとに、最終年度に向けて今後の計画を議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画は、予想以上に進展している。すでに、当初の目標であった研究は、すべて着手され、成果をまとめる段階に入っている。さらに領域全体としては、新たな原子層物質の合成と物性の研究に大きく展開している。これは、世界的な新物質開発による研究スピードの加速されているという現状もあるが、領域内外の共同研究により、優良なサンプルが合成班を通じて次々に提供されるので、実験がしやすくなったことによるところが大きい。また、グラフェンのサンプルの品質が上がったため、応用研究でも実用に耐えられる、数値が出てきたことも研究の進展に寄与している。このような各計画研究班の展開によって、当初に比べて、発表論文や招待講演の数が、加速度的に増加した。さらに、国際共同研究基金を別にもらったことで、国際共同研究が文字通り加速して、それによって国際的にも注目される研究成果が数多く出てきたことも、また国際シンポジウムを多く開催できたのも、当初の計画以上に進んでいる大きな理由になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進は、下記のとおりである。 (1)新しい原子層物質の合成とサンプル提供による共同研究の推進。これにより、最終年度までに、主な研究成果がまとまるようにスケジュールを定める。 (2)国際共同研究、領域内共同研究を中心とした、より高度な複合原子層物質の合成と物性測定を強く推進する。国際シンポジウムや講習会を通じてネットワークの確立を行い、共同研究がしやすい環境を作っていく。 (3)公募研究にも国際共同研究の機会を提供して、伸びる可能性のある分野を強化する。 (4)若手がより広い空間で研究ができるように、相互の派遣や共同研究をすることで領域に関係する分野とともに、若手育成を図る。
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Research Products
(7 results)