2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Evolution of molecules in space: from interstellar clouds to proto-planetary nebulae |
Project/Area Number |
25108001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
香内 晃 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (60161866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘 省吾 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50361564)
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Project Period (FY) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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Keywords | 分子進化 / 星間分子雲 / 原始惑星系 / 氷 / 有機物 |
Research Abstract |
宇宙で最も大量に存在する元素(H, O, C, N)からなる固体物質(氷および有機物)の形成・進化に着目し,実験,観測,理論,分析等の多様な手法で,分子進化の全体像を描き,これらを通して,化学的視点に立脚した惑星形成論を新たに構築する.特に,分子生成の実験・理論的研究成果から,惑星系形成に至る化学進化の法則性を強固な物理化学の基盤の上に構築することをめざす.そのために研究手法の異なる研究班を組織し,総括班の助言のもとに班間の交流を促し,手法の枠を越え,垣根を取り払う必要がある.各班同士が迅速に情報を共有し,相互理解・議論を深め,共同研究を大幅に高速化させ,相乗効果を産むように取り組み,分子雲から原始惑星系に至る分子進化の統一的理解が可能になるようにする. 計画研究のスタートアップを円滑に行うために,学術調査官の出席も得て総括班会議を2回開催した.第1回の研究集会を平成25年11月に開催し,領域の研究目標の確認ならびに具体的な研究方策を議論することを主目的とした.議論は白熱し,領域全体で目的意識を共有することができた. 研究計画終了後に1つの学際的な融合研究へと発展させるという視点を持つことも総括班の役割であり,若手研究者がリーダーを務めるワークショップを2回開催した.第1回は「分子雲・原始惑星系実験(リーダー:羽馬哲也)」であり,第2回は「分子雲模擬有機物の分子構造・同位体(リーダー:高野淑識)」というテーマで開催した.ワークショップは各計画研究間の交流を促進し,連携研究を推進する役割も担っている. また,研究者コミュニティや社会との相互理解を深めるために,本領域研究の内容の広報にも積極的に取り組んだ.代表者および分担者が学会や研究会等で領域の研究内容を紹介した.また,ホームページも立ち上げ,各種情報を迅速に提供することを心がけている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
総括班会議,研究集会,ワークショップの開催は計画通りに行われた.研究集会では,表面的な研究紹介に留まらずに,領域の研究目標の確認および具体的な研究方策が議論でき,領域全体で目的意識が共有できたことは意義深い.ワークショップは若手研究者がリーダーとなって主体的に開催しており,そこでのテーマも絞られており,特定のテーマを深く議論するとともに,関連する情報(実験方法,実験装置の性能状況,分析機器の性能・得られる情報等)を共有することができた. 広報という観点では,初年度ということもあり,各種学会・研究会等での研究内容の紹介を積極的に行った.これは当初の計画には含まれていなかった点である.一般向けには,ホームページを通じて,新規情報を迅速に発信することを心がけてきた. 以上のことから,研究は,ほぼ当初の計画通りに進展していると考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には,当初の計画通り研究を推進していくことで,研究目的を達成できると考えている. 平成26年度には,第2回研究集会を東京大学で開催する予定である.また,ワークショップも随時開催していく.国際ワークショップも秋から冬にかけて札幌で開催する予定であり,研究成果の世界への発信を進めていく.関連学会への成果報告という意味では,本年度以降,地球惑星連合大会の「宇宙物質進化」セッションを引き続き開催し,成果の学会への普及をはかる.また,随時一般向けの成果広報の場を設ける.
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Research Products
(27 results)
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[Journal Article] Exploration of Enceladus’ water-rich plumes toward understanding of chemistry and biology of the interior ocean.2013
Author(s)
Sekine Y., Takano Y., Yano H., Funase R., Takai K., Ishihara M., Shibuya T., Tachibana S., Kuramoto K., Yabuta H., Kimura J. and Furukawa Y.
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Journal Title
Aerospace Technology Japan -The ISTS special issue of Transactions of JSASS
Volume: 2013-k
Pages: 60
Peer Reviewed
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[Presentation] Ion Irradiation Experiments to Olivine: Comparison with Space Weathering Rims of Itokawa and Lunar Regolith Particles2013
Author(s)
T. Matsumoto, A. Tsuchiyama, A. Takigawa, K. Yasuda, Y. Nakata, N. Watanabe, A .Kouchi, M. Nakamura, A. Miyake, M. Ohtake
Organizer
Goldschmidt2013
Place of Presentation
Firenze Fiera Congress & Exhibition Center, Florence, Italy
Year and Date
20130825-20130830
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