2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Evolution of molecules in space: from interstellar clouds to proto-planetary nebulae |
Project/Area Number |
25108001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
香内 晃 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (60161866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘 省吾 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50361564)
山本 智 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80182624)
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Project Period (FY) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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Keywords | 分子進化 / 星間分子雲 / 原始惑星系 / 氷 / 有機物 |
Outline of Annual Research Achievements |
宇宙で最も大量に存在する元素(H, O, C, N)からなる固体物質(氷および有機物)の形成・進化に着目し,実験,観測,理論,分析等の多様な手法で,分子進化の全体像を描き,これらを通して,化学的視点に立脚した惑星形成論を新たに構築する.そのために研究手法の異なる研究班を組織し,総括班の助言のもとに班間の交流を促し,手法の枠を越え,垣根を取り払う必要がある. 公募研究(平成26-27年度)と計画研究との連携を強め,研究を強力に推進するために,第2回の研究集会を平成25年6月に開催した.公募研究で採択された研究計画について,各代表者からの講演とともに,研究領域内でのそれぞれ研究の位置づけについて全体で議論をおこなった. 若手研究者がリーダーを務めるワークショップを3回開催した.「フォルステライトの表面構造と触媒作用(リーダー:高橋修)」,「総括班ワークショップ:これまでの研究成果と今後の展開(リーダー:羽馬哲也)」「高輝度放射光を用いた分子進化研究(リーダー:為則雄祐)」というテーマで開催した.ワークショップは各計画研究間の交流を促進し,連携研究を推進する役割も担っている. 日本地球惑星科学連合大会で「宇宙における物質の形成と進化」セッションを開催した.また,国際ワークショップ「星間物質ワークショップ2014」の共催,宇宙生物学に関する国際会議「Origins」の支援,地球化学分野最大の国際会議Goldschmidt会議でのセッション企画(2014年,2015年)をおこない,領域内研究者が積極的に参加・講演をおこなった.また,研究者コミュニティや社会との相互理解を深めるために,本領域研究の内容の広報にも積極的に取り組んだ.また,一般向け講演会や書籍,メディアなどを通じ,「宇宙分子進化」研究の意義や成果の紹介を積極的におこなってきた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
総括班会議,研究集会,ワークショップの開催は計画通りに行われた.研究集会では,公募研究と計画研究の連携が議論でき,領域全体で目的意識が共有できたことは意義深い.ワークショップは若手研究者がリーダーとなって主体的に開催しており,そこでのテーマも絞られており,特定のテーマを深く議論することができた.また,総括班ワークショップを初めて開催し,領域の研究の達成度や今後の展望を少人数で深く議論することができ,非常に有意義であった.また,各種国際会議を主催・共催するとともに,シンポジウム等の企画・実行もおこない,領域の研究成果を広く発信することができた. 広報でも,一般向け講演会や書籍,メディア,ホームページを通じて,新規情報を迅速に発信している. 以上のことから,研究は,ほぼ当初の計画通りに進展していると考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には,当初の計画通り研究を推進していくことで,研究目的を達成できると考えている. 平成27年度には,第3回研究集会を北海道大学で開催する予定である.また,ワークショップも随時開催していく.国際ワークショップも2016年2月に札幌で開催する予定であり,研究成果の世界への発信を進めていく.関連学会への成果報告という意味では,本年度以降,地球惑星連合大会の「宇宙物質進化」セッションを引き続き開催し,成果の学会への普及をはかる.また,随時一般向けの成果広報の場を設ける.
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Research Products
(31 results)
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[Journal Article] Exploration of Enceladus’ water-rich plumes toward understanding of chemistry and biology of the interior ocean2014
Author(s)
Sekine Y., Takano Y., Yano H., Funase R., Takai K., Ishihara M., Shibuya T., Tachibana S., Kuramoto K., Yabuta H., Kimura J. and Furukawa Y.
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Journal Title
Aerospace Technology Japan -The ISTS special issue of Transactions of JSASS-
Volume: 12
Pages: Tk_7-Tk_11
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Chemical View of Protostellar-Disk Formation in L15272014
Author(s)
Sakai, N., Oya, Y., Sakai, T., Watanabe, Y., Hirota, T., Ceccarelli, C., Kahane, C., Lopez-Sepulcre, A., Bertrand, L., Vastel, C., Bottinelli, S., Caux, E., Coutens, A., Aikawa, Y., Takakuwa, S., Ohashi, N., Yen, H.-W., and Yamamoto, S.
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Journal Title
Astrophysical Journal Letters
Volume: 791
Pages: 5 pages
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] A Substellar-Mass Protostar and Its Outflow of IRAS 15398-3359 Revealed by Subarcsecond-Resolution Observations of H2CO and CCH2014
Author(s)
Oya, Y., Sakai, N., Sakai, T., Watanabe, Y., Hirota, T., Lindberg, J.E., Bisschop, S.E., Joergensen, J.K., van Dishoeck, E.F., and Yamamoto, S.
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Journal Title
Astrophysical Journal
Volume: 795
Pages: 31 pages
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Deposition of Amorphous Silicate Films for Experiments on Surface Reaction in Molecular Clouds and Protoplanetary Disks2015
Author(s)
A. Tsuchiyama, A. Miyake, T. Hama, S.Tachibana, H. Terasaki, T. Kondo, Y. Adachi, H. Hidaka, N. Watanabe, Y. Kimura and A. Kouchi
Organizer
46th Lunar and Planetary Science Conference
Place of Presentation
The Woodlands Waterway Marriott and Convention Center,Texas, USA
Year and Date
2015-03-16 – 2015-03-20
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[Presentation] ASTE搭載用多色連続波カメラ開発(3):ノイズ評価とフィルタリング2014
Author(s)
大島泰, 竹腰達哉, 荒井均, 前川淳, 岩下浩幸, 佐藤立博, 廣田晶彦, 南谷哲宏, 松尾宏,川辺良平, 中坪俊一, 森章一, 香内晃, 徂徠和夫, 泉拓磨, 石井峻, 田村陽一, 河野孝太郎
Organizer
日本天文学会2014年秋季年会
Place of Presentation
山形大学, 山形市
Year and Date
2014-09-11 – 2014-09-13
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[Presentation] ASTE 搭載用多色連続波カメラの開発(2): 光学系評価2014
Author(s)
竹腰達哉, 大島泰, 荒井均, 前川淳, 岩下浩幸, 佐藤立博, 廣田晶彦, 南谷哲宏, 松尾宏,川辺良平, 中坪俊一, 森章一, 香内晃, 徂徠和夫, 泉拓磨, 石井峻, 田村陽一, 河野孝太郎
Organizer
日本天文学会2014年秋季年会
Place of Presentation
山形大学, 山形市
Year and Date
2014-09-11 – 2014-09-13
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[Presentation] ASTE 搭載用多色連続波カメラの開発(1)2014
Author(s)
大島泰, 荒井均, 前川淳, 岩下浩幸, 佐藤立博,廣田晶彦,南谷哲宏,松尾宏,川辺良平,中坪俊一, 森章一, 香内晃, 徂徠和夫,泉拓磨,石井峻,田村陽一,河野孝太郎
Organizer
日本天文学会2014年秋季年会
Place of Presentation
山形大学, 山形市
Year and Date
2014-09-11 – 2014-09-13
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[Presentation] 模擬氷星間塵への真空紫外光照射による有機分子生成実験2014
Author(s)
羽馬 哲也, 橘 省吾, ローレット ピアニ, 遠藤 由希子, 藤田 和之, 中坪 俊一, 福士 博樹, 森 章一, 千貝 健, 香内 晃
Organizer
日本地球惑星科学連合2014年大会
Place of Presentation
パシフィコ横浜, 横浜市
Year and Date
2014-04-28 – 2014-05-02
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