2015 Fiscal Year Annual Research Report
分子アーキテクトニクス:単一分子の組織化と新機能創成
Project Area | Molecular Architectonics: Orchestration of Single Molecules for Novel Function |
Project/Area Number |
25110001
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
夛田 博一 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (40216974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 修司 東京大学, 理学(系)研究科(理学部), 教授 (00228446)
浅井 哲也 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (00312380)
山田 豊和 千葉大学, 融合科学研究科, 准教授 (10383548)
宇野 英満 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (20168735)
浅井 美博 国立研究開発法人 産業技術総合研究所, 機能材料コンピュテーショナルデザインリサーチセンター, 研究センター長 (20192461)
米田 忠弘 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (30312234)
葛西 誠也 北海道大学, 量子集積エレクトロニクス研究センター, 教授 (30312383)
松本 卓也 大阪大学, 理学研究科, 教授 (50229556)
高木 紀明 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (50252416)
石田 浩 日本大学, 文理学部, 教授 (60184537)
小川 琢治 大阪大学, 理学研究科, 教授 (80169185)
松本 和彦 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (80344232)
家 裕隆 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (80362622)
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Project Period (FY) |
2013-06-28 – 2018-03-31
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Keywords | マイクロ・ナノデバイス / 分子エレクトロニクス / ゆらぎ |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域では、精密な分子設計と電極表面構造設計を基本とし、非対称および非線形電動現象やクーロンブロッケード現象の発現機構と構造ー昨日相関の解明へと展開する。光・電場・磁場によるスイッチング機能を創出するとともに、精密計測の障害であるノイズやゆらぎを積極的に利用して、個々の分子の損傷や誤動作を多数の分子の協働によってカバーする信号処理の設計指針を導出することを目的とする。 そのため、総括班では、公募班を含む共同研究の推進が最も重要であると考え、領域内外の共同研究の調整や、他の領域や他の研究プログラムとの合同による国際会議の開催などの調整を行う。着手段階のものを含め、117件の共同研究が推進されている。 平成27年8月には、国際会議を北海道で開催し、海外からの招待講演者(10名)を含む口頭発表38件、ポスター発表40件において、分子アーキテクトニクスの現状と方向性の議論を行った。12月には、ホノルルにて開催された環太平洋化学国際会議において、「Single-Molecule Function and Measurements」と題したシンポジウムを企画し、分子エレクトロニクスにおける最新動向について活発な議論を行った。11月には、第9回物性領域横断研究会(東京)に参加し、領域の進捗を報告するとともに、10月には領域外の研究者も交えた第6回分子アーキテクトニクス研究科に参加し、最新の研究成果について議論を行った。 若手の会を開催し、6月にはクリーンルーム内での素子作製の実習を、11月は企業研究所を訪問し、現在の研究の位置付けを考える機会を設けた。 広報面では、日本語および英語でのホームページを作成するとともに、英語版でのニュースレターを作成し、国内外に配信した。また、高校生への講義や実習などを通し、本領域に関する研究分野について、社会の発展にどのように貢献するかをわかりやすく紹介した 。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究の積極的な推進により、論文や学会で発表済みの共同研究51件を含む117件の共同研究が進行している。広報ではホームページをはじめ、英文でのニュースレターを発行して国内外の研究者に配布した。国際会議や研究会を通して、国内外の研究者のネットワークを形成するとともに、中間評価資料を英文で作成し、国外研究者の評価も受けた。若手人材の育成においては、分野が異なる研究者が多いことから、実習形式のワークショップを開催し、相互理解を深める工夫を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
より具体的な目標設定を行い、共同研究を効果的に推進する。国際的な成果の発信を積極的に行い、国内外のネットワークをより広げ、新しい分野の創出につなげる。
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Research Products
(2 results)