2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Empathic system |
Project/Area Number |
25118001
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長谷川 壽一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30172894)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 茂 慶應義塾大学, 文学部, 名誉教授 (30051907)
亀田 達也 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (20214554)
村山 美穂 京都大学, 野生動物研究センター, 教授 (60293552)
大槻 久 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (50517802)
菊水 健史 麻布大学, 獣医学部, 教授 (90302596)
尾仲 達史 自治医科大学, 医学部, 教授 (90177254)
駒井 章治 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (50420469)
|
Project Period (FY) |
2013-06-28 – 2018-03-31
|
Keywords | 共感性 / データ管理 / 動物倫理 / シンポジウム / 若手支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年7月の領域立ち上げ以来、領域事務局が中心となり、運営については、各計画班代表による総括班会議を実施(8月、平成26年1月の2回)し、また公募班応募者のための説明会を東京で2回(東大・慶應義塾大)、京都で1回(京大)、福岡で1回(九大)開催した。説明会以外にも領域班員が講演など行う際に共感性領域の紹介をする等のアウトリーチ活動も積極的に行い、結果的には100件を超える公募班の応募があった。8月後半には領域ホームページ(日本語版)を立ち上げ、公募の際の広報ツールとして役立てた。その後、年度末に向けて英語版ホームページ立ち上げの作業を進め、平成26年3月にはほぼ完成した。ホームページにてイベントの告知を行ったり、領域メンバーが発表した論文、著書などを紹介したり、イベント報告を掲載するなどして、広義のアウトリーチにも役立てた。平成26年1月には、葉山の総合研究大学院大学にて、第1回領域会議を開催し、若手を含め80名を超す参加者があり、次年度以降の研究の方向性について活発な議論がなされた。ニュースレター第1号を発行し、シンポジウム等の参加者に配布した。 研究支援面については、事務局で領域班員の情報を一元管理し、領域班員間の情報交換や有機的連携の補佐に役立て、領域横断的な共同研究の支援を行った。また、生体信号情報管理センター(駒井班担当)、動物倫理マネジメント(菊水班担当)、遺伝情報管理センター(村山班担当)と連携し、本年度の研究実施計画に基く各計画班の研究推進の支援も行った。若手研究者支援として、領域横断的な研究会(動物行動とオキシトシン研究会 10月 熱海)を開催し、関係する計画班から学生を含む多くの若手研究者が参加した。また、領域会議ではポスター発表を条件として若手に対する旅費助成を行い、若手研究者の積極的な会議への参加を促した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の領域の研究活動を支援するための基盤作り、領域を運営していくための施策などは概ね予定通りに行うことができた。公募の際の領域班員の協力的なアウトリーチ活動などを見ても、各班員が領域の運営に対して積極的に関わってくれていることがわかる。事務局からの情報提供依頼に対しても、概ね協力的に対応してくれるためスムーズな領域運営が可能となっている。領域会議の運営についても、事務局とホストを務める計画班が頻繁に連絡を取り合いながら準備を進めることができ、参加者宿泊の手配、当日の運営に必要なアルバイトの確保などをスムーズに行うことができた。 広報活動についても、予定通り領域ホームページを立ち上げ、イベント開催告知や業績紹介などに活用した。また、発行時期は遅れたが、ニュースレター第1号を発行し、シンポジウムの際に参加者に配布するなどして、共感性領域の認知度を高める努力もした。 本領域の特徴として、若手研究者が活発に研究に参加していることが挙げられるが、研究会や領域会議などにも積極的に参加できるような仕組み作りを行うことにより、多くの若手が共感性研究の最先端を知る機会を得ることとなった。3つのセンターは概ね順調に稼働しており、各計画班が3センターと有機的に結びついた結果、いくつかの計画班による共同研究の可能性も確認された。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度に構築した研究支援基盤を次年度以降も発展的に継続し、より一層の研究推進の支援を行う。初年度に出された複数の計画班による共同研究の可能性を探り、実現に向けての支援を行う。平成26年度は15の公募班も加わるため、さらなる研究連携の推進の支援も行うこととなろう。その際に重要なキーとなる「共感性の測定方法・行動、心理尺度」の定義について、一貫性がないとの指摘が外部評価委員よりあったため、2年目の課題として本領域が示す「共感性」定義の領域内周知徹底が挙げられる。そのため、共感性についての研究会を開催し、領域班員が共通のプラットフォームに立ち研究を進めることができるようにする必要がある。 初年度は数回にとどまったが、平成26年度については、主催・共催含めシンポジウムやワークショップを積極的に開催し、領域の認知度を高め研究成果を発信するとともに、若手研究者の育成にも注力したい。また、補助事業期間中2回と公約している国際シンポジウムの開催に向けて、開催時期や開催地の選定など基本的な準備を進めていく。 広報活動面では、ホームページの研究紹介ページの充実を図り、研究成果などについても積極的に紹介し、領域の認知度向上に務める。また、ニュースレターを定期的に発行するために、領域班員から最新の話題を提供してもらえるよう事務局より働きかけていく。
|
Research Products
(1 results)