2015 Fiscal Year Annual Research Report
π造形科学: 電子と構造のダイナミズム制御による新機能創出
Project Area | pi-System Figuration: Control of Electron and Structural Dynamism for Innovative Functions |
Project/Area Number |
26102001
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
福島 孝典 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70281970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 英博 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00262147)
芥川 智行 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (60271631)
矢貝 史樹 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80344969)
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Project Period (FY) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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Keywords | π電子系科学 / 有機化学 / 超分子化学 / 機能材料 / 物性理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
新たに公募研究者が26名参画し、新体制となった平成27年度は、以下の取り組みを通じて、本領域研究推進のための基盤整備を行った。本領域研究の目的、内容、方向性を広く社会に発信するため、第一回国際シンポジウムを2015年4月30日に開催し、第二回公開シンポジウムを2015年6月8日~6月9日に開催した。また、第二回領域全体会議を2015年10月4日~10月6日に開催し、領域内研究者間での綿密な情報共有および共同研究の促進を図った。これらの会において、開かれた議論の場を提供したことにより、一層多くの協働研究がスタートすることとなった。また、これらのシンポジウム・会議では、その都度運営会議を開催した。2015年11月20~21日には、第二回若手研究会(担当:A02班 矢貝)を開催し、若手研究者間の交流と情報共有を促進した。また、昨年度に引き続き、研究者間交流・若手育成として、領域内研究者による「中長期滞在型共同研究」、および領域外研究者を対象とした「π造形スクール」の募集・支援活動を行った。広報活動として、本領域(http://pi-figuration.jp)および若手会(http://pi-figuration.jp/foryoung/index.php)のウェブサイトを運営し、領域の研究成果を広く関連学会や社会に発信するとともに、月刊誌「現代化学」誌において毎月、本領域研究の紹介記事を掲載している。また、本年度は計22回のπ造形コロキウムを開催するとともに、計8件のシンポジウム協賛を行い、情報交換および領域研究発信を行った。さらに、日本化学会第96春季年会において特別企画を開催し、領域研究成果を関連分野の研究者に発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
公募研究者が参画した本年度は、早い段階での公開シンポジウムおよび国際シンポジウムを開催し、領域内研究者間での研究交流の機会をいち早く設けることで、効果的な協働研究体制を構築することができた。また、領域全体会議の開催を通じて、綿密な情報共有が図られた結果、領域内協働研究を一層促進することができた。シンポジウム協賛による領域内外への情報発信も順調に実施されている状況である。以上から、本研究は「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度には、以下の取り組みを通じて、本領域研究のさらなる推進を図る。運営会議を開催し、領域体制のさらなる強化を図る。4月に開催予定の第二回国際会議を始め、第三回国内会議、第三回国際会議を開き、本領域研究の成果を国内外の研究者に発信する。また、若手研究会および領域研究者による合宿形式の研究発表・意見交換会を開催する。計画研究者および公募研究者が各々の研究内容と方向性を熟知することを通じて、新たな恊働研究を促進し、領域研究基盤を強化する。これらの会議において、評価グループは領域研究の学術水準向上へ向けた評価と助言、および若手育成に関する助言を行う。 領域内外の研究者間交流・若手育成支援として実施する「中長期滞在型共同研究」および「π造形スクール」については、平成28年度も引き続き募集・支援活動を行う。また、領域の広報活動に関する取り組みとして、領域ウェブサイトおよび領域若手会ウェブサイトを運営し、領域外研究者へ向けた情報発信を行うとともに、領域内研究者間の情報共有の強化を図る。月刊誌「現代化学」への毎月の記事掲載を通じて、本領域の研究成果を関連学会および社会に広く発信する。また、領域内成果のプレスリリースなどの広報支援を行う。
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