2017 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Homeostatic Regulation by Various Types of Cell Death |
Project/Area Number |
26110001
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
田中 正人 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (00294059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 裕康 東邦大学, 医学部, 教授 (70276476)
田中 稔 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 細胞療法開発研究室長 (80321909)
須田 貴司 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (70250090)
安友 康二 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (30333511)
山崎 晶 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (40312946)
山口 良文 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (10447443)
袖岡 幹子 国立研究開発法人理化学研究所, 主任研究員研究室等, 主任研究員 (60192142)
大村谷 昌樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60398229)
荒川 聡子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (90415159)
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Project Period (FY) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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Keywords | 細胞死 / 生体応答 / 炎症 / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究領域では、各細胞死様式の実行機構の解明と、各細胞死様式の生理的、病理的意義を明らかにする。この目的を達成するために総括班は、昨年度に続いて、研究支援事業、共同研究の推進、国際的な学術連携と人材育成および広報活動に取り組んだ。具体的には、 1.班会議(2017年5月,熊本, 担当:山崎)を開催し、計画研究班員と本年度より新たに加わった公募班員が、研究内容と進捗について発表し議論を行った。班会議では未発表データの積極的な発表を奨励し、共同研究の推進を図った。2.班会議時に、総括班会議(領域推進会議)を開催し、アドバイザーの意見を参考に、共同研究の推進の方策、領域内の研究者間での情報交換の方法、若手会議の開催、領域内の研究支援の利用による有機的な連携体制の構築方法等について議論した。3.昨年度に引き続き、肝細胞死共同プロジェクト(担当:田中稔)および新規細胞死様式解析プロジェクト(担当:袖岡)を推進した。4.総括班員の中野が年回頭を務める第26回日本Cell Death学会学術集会で、細胞死関連のシンポジウム(2017年7月,東京)を開催した。これに合わせて、細胞死関連の市民講座を開催した。5.新学術領域 酸素生物学班との合同若手ワークショップ (2018年1月,仙台)を開催した。6.メタボローム解析、超微形態解析、死細胞イメージング技術、モノクローナル抗体の作製、遺伝子改変マウス、低分子化合物等の研究支援事業を行った(担当:田中正、大村谷、荒川、袖岡、山口)。7.領域ホームページの更新やアウトリーチ活動等により、情報発信を積極的に行った(担当:山崎、安友、須田)。8.2018年度開催予定の国際シンポジウムの準備を行った。このシンポジウムは5月に東京で開催することとし、会場および招待講演者を決定した(担当:中野、田中稔、山口、田中正)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4年目の総括班活動は、昨年と同様に予定通り行うことができた。29年度は、第2期の公募研究班員が加わったことから、班会議の際に、公募研究班員に総括班の支援活動を周知するとともに、計画研究班員との交流を積極的に図る等して共同研究を推進した。また、日本Cell Death学会とのシンポジウムの共催により、細胞死研究の成果の発信をすることができた。さらに、本年度も酸素生物学班との合同若手ワークショップを開催することができた。100名近い参加者があり、若手研究者による活発な意見交換の機会を作ることができた。領域内の共同研究の推進に関しては、昨年度と同様に、肝細胞死共同プロジェクト、新規細胞死様式解析プロジェクトを推進し、さらに、メタボローム解析、超微形態解析、死細胞イメージング技術、モノクローナル抗体の作製、遺伝子改変マウス、低分子化合物等の研究支援事業についても、計画研究班だけでなく、新規公募班にも利用して頂いた。これにより、研究班間の連携が持続的に行われている。広報活動としては、領域ホームページの更新とアウトリーチ活動を積極的に行った。本研究領域では、平成27年度にオーストラリアメルボルンにおいてWEHIの研究者との共催で、国際シンポジウムを開催したが、来年度に、Australia-Japan Meeting on Cell Deathを東京で開催するよう準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度、総括班は本年度と同様に領域の研究の推進および成果発表に関する複数の活動を行う。具体的には以下の通りである。 1. 領域の最終年度にあたる平成30年度に、細胞死をテーマとする国際シンポジウムAustralia-Japan Meeting on Cell Deathを開催する(5月 東京)。 2. 領域推進会議および班会議を開催する。来年度は2019年1月に徳島で開催する予定である。班会議では、全班員が研究内容と今後の展開について発表、討論し、計画研究、および公募研究の成果を確認する。また、今後の研究展開を議論するために、前回と同様に未発表の研究内容の開示を奨励する。領域推進会議では、領域内の共同研究に関しても進捗を確認し、今後の研究の進め方に関して議論する。 3. 本年度に引き続き、領域ホームページの充実とニュースレターの発刊を行い、領域内外の研究者への情報発信を行う。さらに、学生や一般市民への研究成果の公開と還元を実行していくためのアウトリーチ活動を行う。 4.来年度も、日本Cell Death学会で領域主催のシンポジウムを行う (7月 京都)。また、若手研究者を中心として国際会議への派遣を行う。 5.本年と同様に、メタボローム解析、超微形態解析、死細胞イメージング技術、モノクローナル抗体の作製、遺伝子改変マウス、低分子化合物等の研究支援事業を行う。 6.肝細胞死共同プロジェクトをさらに推進する。また、領域内で進められている複数の共同研究について、研究推進および成果発表を目的とした会議を定期的に行う。
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