2015 Fiscal Year Annual Research Report
認知的インタラクションデザイン学:意思疎通のモデル論的理解と人工物設計への応用
Project Area | Cognitive Interaction Design: A Model-Based Understanding of Communication and its Application to Artifact Design |
Project/Area Number |
26118001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
植田 一博 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60262101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 勇剛 静岡大学, 情報学部, 教授 (00333500)
小林 一樹 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (00434895)
大澤 博隆 筑波大学, システム情報系, 助教 (10589641)
岡 夏樹 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (20362585)
鮫島 和行 玉川大学, 脳科学研究所, 教授 (30395131)
長井 隆行 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (40303010)
小野 哲雄 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (40343389)
山田 誠二 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (50220380)
今井 倫太 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60348828)
澤 幸祐 専修大学, 人間科学部, 教授 (60407682)
大本 義正 京都大学, 情報学研究科, 助教 (90511775)
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Project Period (FY) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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Keywords | 認知科学 / 人工知能 / ユーザインタフェース / 社会系心理学 / 会話計測 / 研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域で目指す「認知的インタラクションデザイン学」の確立を支援するために以下の4つの活動を実施した. 【共通実験ツールの構築】昨年度に続き,共通実験ツールの構築を行った.具体的には,着座状態で対話している際の各種非言語情報を計測する3次元会話計測システムを拡張し,キャプチャ人数の向上,3次元の人体骨格モデルの記録,外部システムとのリアルタイムでの連携等を実現し,計測可能な範囲を拡張した.さらに,移動しながらの会話を計測するためのモバイル版ソシオメータを小型軽量化し,実際に計測に利用した. 【研究成果の国内外への発信基盤の整備と運営】RO-MAN2015 (9月,神戸)にてOSを,HAI2015 (10月,韓国大邱)にて国際WSを,さらにHAIシンポジウム2015(12月,東京)を開催し,本領域のメンバーの多くが研究成果を報告した.さらに,サセックス大学のProops教授をお招きして人-動物インタラクションに関する国際WS(Essentials of informative communication,2016年11月,専修大学)を開催した. 【若手研究者の領域内インターンシップ制度の運営】若手研究者を対象とした,機械学習に関する勉強会を8月に奈良で開催した.さらに,6名の若手研究者を希望研究室にインターンとして派遣した. 【領域会議の開催と領域運営評価のための第三者意見の取り込み】領域会議を6月20~21日に国立情報学研究所で開催し,公募班を含めた所信表明を行った.また1月23日にも慶應義塾大学で開催して成果報告を行い,総括班評価者からコメントを頂戴した. 上記以外に,雑誌『人工知能』に本領域を紹介する特集記事を掲載した.さらに,京都工芸繊維大学の公開講義「認知的インタラクションデザイン学」や静岡大学情報学部の公開講座2015「機械と人間」等で,研究成果のアウトリーチを行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年12月頃の開催を予定していた動物心理学関係の国際WSは海外招聘者の都合により延期せざるを得なかったが,平成28年度11月に開催することができた.それ以外のイベントはすべて予定通り平成27年度内に開催することができた.さらに,共通実験ツールの開発と改良,若手研究者の領域内インターンシップ制度の運営,領域会議ならびに総括班会議も予定通り実施できた.さらに,いくつかの公開講座等で研究成果のアウトリーチも実施できた.以上より,総合的に判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
以下を実施する予定である. 【共通実験ツールと共通実験環境の構築と運営】これまでと同様に,共通実験ツールの構築を継続する.各計画班と協力して,着座して対面状態で会話する場合の計測に用いる3次元会話計測システムに,発話者を抽出し,発話に含まれる韻律特徴を自動分析するツールを追加する.また,着座せずに動きながら会話する場合の計測に用いる,超小型軽量ソシオメータの製作を本格的に行う. 【研究成果の国内外への発信基盤の整備と運営】8月にニューヨークで開催予定のRO-MAN2016,10月にシンガポールで開催予定のHAI2016において国際ワークショップを,12月に東京大学で開催予定のHAIシンポジウム2016と連動する形で認知的インタラクションデザイン学シンポジウムを開催する.さらに,動物心理学者を集めた国際ワークショップを11月に開催する. 【若手研究者の領域内インターンシップ制度の運営】領域内の若手研究者を,一定期間,専門分野外の研究室に派遣し勉学の機会を与える領域内インターンシップ制度を実施する. 【領域会議の開催と領域運営評価のための第三者意見の取り込み】平成29年1月に開催する,本年度の研究成果報告のための領域シンポジウムを長谷川・共感性新学術領域と合同で開催し,評価者や第三者の意見を取り込む. 加えて,今年度は班間で共同研究を実施する場合に旅費を支給する仕組みを作り,稼動させる.さらに,中間審査報告書を作成し,領域ホームページを充実させる.
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Research Products
(10 results)