2017 Fiscal Year Annual Research Report
認知的インタラクションデザイン学:意思疎通のモデル論的理解と人工物設計への応用
Project Area | Cognitive Interaction Design: A Model-Based Understanding of Communication and its Application to Artifact Design |
Project/Area Number |
26118001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
植田 一博 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60262101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 勇剛 静岡大学, 情報学部, 教授 (00333500)
小林 一樹 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (00434895)
大澤 博隆 筑波大学, システム情報系, 助教 (10589641)
岡 夏樹 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (20362585)
鮫島 和行 玉川大学, 脳科学研究所, 教授 (30395131)
長井 隆行 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (40303010)
小野 哲雄 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (40343389)
山田 誠二 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (50220380)
今井 倫太 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60348828)
澤 幸祐 専修大学, 人間科学部, 教授 (60407682)
大本 義正 京都大学, 情報学研究科, 助教 (90511775)
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Project Period (FY) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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Keywords | 認知科学 / 人工知能 / ユーザインタフェース / 社会系心理学 / 会話計測 / 研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域で目指す「認知的インタラクションデザイン学」の確立を支援するために,以下の4つの活動を行った. 【各計画研究班を通した共通実験ツールと共通実験環境の構築と運営】開発済みの3次元会話計測システムを各計画班の計測に投入するための支援を行った.また,超小型軽量ソシオメータの設計を完了し,実際の計測に投入できるものをメーカに発注した. 【研究成果の国内外への発信基盤の整備と運営】RO-MAN2017(8月,ポルトガル)でCognitive Interaction Designのspecial sessionを,HAI2017(10月,ドイツ)で若手研究者向けのWSを開催した.さらに,人工知能学会第31回全国大会(5月,名古屋)でOSを,HAIシンポジウム2017(12月,金沢)を開催し,多くの領域メンバーが発表を行った. 【若手研究者の領域内インターンシップ制度の運営】領域内インターンシップ制度を運用し,5名の若手研究者を希望研究室にインターンとして派遣した(回数はのべ6回).また,1月に開催した合宿討論会に若手が出席するための旅費を総括班で支援した. 【領域会議の開催と領域運営評価のための第三者意見の取り込み】本領域の中核となる他者モデルについての共通理解を深めるための合宿討論会を9月6~8日ならびに3月18~19日に浜松で開催した.さらに,本年度の研究成果報告を行う領域シンポジウムを1月に慶應義塾大学で開催した. 上記以外に,京都工芸繊維大学の公開講義「認知的インタラクションデザイン学」や玉川大学・高校生体験理科教室等で,研究成果のアウトリーチ活動を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した活動をほぼすべて実施できたため,総合的に判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は以下を実施する予定である. 【各計画研究班を通した共通実験ツールと共通実験環境の構築と運営】着座して対面状態で会話する際の計測に用いる3次元会話計測システムと,着座せずに動きながら会話する際の計測に用いる,超小型軽量ソシオメータの開発を継続しつつ,領域内の希望者に提供する. 【研究成果の国内外への発信基盤の整備と運営】国際会議として,9月に中国で開催する27th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive CommunicationでOSを開催する.また,7月に日本で開催するThe 2018 Conference on Artificial Life,10月にイギリスで開催する6th International Conference on Human-Agent Interactionに協賛する.国内では,6月の人工知能学会第32回全国大会でOSを,9月の日本動物心理学会で海外研究者を招聘して講演会を,2019年3月にHAIシンポジウムを開催する. 【若手研究者の領域内インターンシップ制度の運営】領域内の若手研究者を,一定期間,専門分野外の研究室に派遣し勉学の機会を与える領域内インターンシップ制度を実施する. 【領域シンポジウムの開催と領域運営評価のための第三者意見の取り込み】2019年1月に最終研究成果報告を行う領域シンポジウムを開催し,評価者からの意見を最終報告書の作成に活かす. 加えて,京都工芸繊維大学・公開講義「認知的インタラクションデザイン学」の授業担当,日本認知科学会監修『認知科学のススメ』シリーズの執筆,玉川大学・高校生体験理科教室への協賛等を通じて,研究成果のアウトリーチに務める.また領域内での研究上の交流を促進するための合宿討論会を開催し,班間連携を強化する.
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Research Products
(12 results)