2017 Fiscal Year Annual Research Report
脳内身体表現の変容機構の理解と制御に関する総括研究
Project Area | Understanding brain plasticity on body representations to promote their adaptive functions |
Project/Area Number |
26120001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
太田 順 東京大学, 人工物工学研究センター, 教授 (50233127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 栄一 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究マネージャー (10283293)
出江 紳一 東北大学, 医工学研究科, 教授 (80176239)
近藤 敏之 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60323820)
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Project Period (FY) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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Keywords | 脳内身体表現 / 脳科学 / システム工学 / リハビリテーション医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年1月5日までの 3年半で、401篇を超える学術論文(うち国際誌 281 篇)、260 件を超える国際会議発表、556件を超える国内口頭発表を行っている。開始 2 年目以降には、着実に融合研究論文が出版され、また国際学術誌において本領域で推進する異分野融合研究に関する論文特集号を発行している。2017年度は,日本ロボット学会誌でも特集号「身体性システム科学」を発刊している.以上のように、研究は順調に進捗している。 具体的な成果としては、ヒトが身体運動を学習する過程における脳内の複数時定数の活動動態を fMRI 計測データから機械学習により同定した研究(脳科学班)、歩行・上肢運動における筋シナジーの解析アルゴリズムの開発(システム工学班)と適応動態の解析(A02)、身体錯覚や没入型 VR を用いたリハビリシステムの開発とその脳内身体表現への介入の解析(リハビリ医学班)、が挙げられる。計画研究に加え、公募研究にも各研究分野の第一級の研究者が参画し、密に議論を重ねたことで、当初計画を超える研究提案がいくつもなされ進捗している.領域の重要な成果となる公募研究の多くは第Ⅱ期公募も継続して採択されていることから、今後も多くの研究成果が見込まれる。また、本領域の研究成果は、のべ 14,000 人以上に対し広くアウトリーチされている。若手の会も組織され、異分野融合研究を主体的に行う次世代の若手研究者の育成も着実に行われている。 第5回領域全体会議において第二期公募班研究代表者が合流し,領域の後半の研究活動について全体で議論を行った.第2回一般公開シンポジウムを開催し,研究者に加えリハビリに従事する医師・療法士など広く一般を対象とした講演会を行いアウトリーチに努めた.第6回領域全体会議において領域メンバーの講演,ポスター発表,議論を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
領域全体会議,一般公開シンポジウム,学会オーガナイズドセッション,スペシャルイシュー,若手研究者の促進等を包括的に遂行している.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き活動を行う. - 第2回国際シンポジウムを開催し,国際的認知度の上昇,対外的コラボレーション,研究成果発表を促進する. - 第7回領域全体会議を企画し,計画班メンバーと第2期公募班メンバーとのコラボレーションを促進する.研究内容の相互理解,共同研究促進を行う. - 引き続き,OS, WS, 学会誌のspecial issue等の企画を進める. - 書籍の執筆ならびにアウトリーチに努める. - 領域としての研究成果をまとめる.
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Research Products
(8 results)