2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of metal complexes that mimic stimuli-responsive bio-related chemical species
Project Area | Stimuli-responsive Chemical Species for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
15H00953
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
中井 英隆 近畿大学, 理工学部, 准教授 (70377399)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 人工酵素 / 光感応性金属錯体 / 低原子価金属錯体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「光・二酸化炭素等の外部刺激に応答する金属錯体」を開発し、光駆動型の人工酵素システムを構築することである。具体的なターゲット反応の一つは、二酸化炭素の還元反応(炭酸固定)であり,生体反応系における感応性化学種の「機能モデル金属錯体」の開発を中心に研究を進めてきた。特に、(1)光エネルギー変換において重要な役割を果たしている「光感応性化学種」、(2)還元酵素における重要な中間体(感応性化学種)として知られている「低原子価金属種」に着目し、これらのモデル金属錯体を合成するとともに本研究領域のA04班が目的として掲げる「人工酵素システムの構築」に挑戦した。さらに、領域内共同研究を通して、生体反応系における複合機能の解明や感応性金属錯体の新機能を開拓した。 最終である平成28年度は、平成27年度に引き続き新規錯体の開発・探索(重点課題1および2)を進めるとともに、当初の計画通り、人工酵素系の構築および模倣にとどまらない新機能開拓(重点課題3および4)に関する研究を進めた。主な成果は以下の通りである。(1) 酵素「ニトロゲナーゼ」によるアセチレン還元反応の機能モデルとなる無機クラスター、(2) 酸素に応答する初めての発光性ディスプロシウム錯体の合成にそれぞれ成功した。さらに、(3) 平成27年度に開発した「ガドリニウム錯体によるリン光性結晶」の発光色の制御、および (4) 配位子の化学修飾によって、ランタニドイオンの配位環境の制御に成功した。上記成果および本研究遂行に伴い派生した成果は、2016年光化学討論会等で発表するとともに4報の学術論文としてまとめた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Oxygen-Responsive Luminescent Lanthanide Complexes2016
Author(s)
Nakai, Hidetaka; Ogo, Seiji
Organizer
The 4th International Symposium for Young Chemists on Stimuli-Responsive Chemical Species for the Creation of Functional Molecules
Place of Presentation
大阪大学(大阪府・吹田市)
Year and Date
2016-12-12 – 2016-12-13
Int'l Joint Research / Invited
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