2019 Fiscal Year Annual Research Report
Stereoselective Reactions Induced by Supramolecular Catalysts
Project Area | Precise Formation of a Catalyst Having a Specified Field for Use in Extremely Difficult Substrate Conversion Reactions |
Project/Area Number |
15H05810
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石原 一彰 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (40221759)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 有機化学 / 触媒 / 超分子化学 / 自己組織化 / 化学プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
酸塩基複合化学を基盤に超分子触媒を精密設計し、その触媒活性中心近傍に所望の反応遷移状態を安定化するための反応場を構築し、高難度分子変換を制御することを研究目的として実施した。2019年度の主な成果を以下に記す。 (1)エナンチオ選択的かつ化学選択的Strecker型反応に有効な光学活性ビナフチルスルホン酸ジリチウム塩触媒を開発し、光学活性α-アミノニトリルの不斉合成及びその後のα-アミノ酸への誘導に成功した。 (2)2-ナフトール類のエナンチオ選択的ホモカップリング反応に有効な鉄(II)-キラルビス(ホスフィンオキシド)錯体触媒を開発し、光学活性1,1'-ビナフトール誘導体の不斉合成に成功した。1,1'-ビナフチル基の7,7'及び6,6'位への置換基誘導体の不斉合成に特に有効であった。 (3)キラル第四級アンモニウム次亜ヨウ素酸塩を触媒に、オキソンを酸化剤に用いるアレノール類のエナンチオ選択的スピロラクトン化反応、スピロエーテル環化反応、及びスピロアミノ環化反応を開発した。酸性のオキソンが効果的であったことから、不斉誘導には水素結合が重要な働きをしていることが示唆される。 (4)デザイン型第四級アンモニウムヨウ化物を触媒前駆体に過酸化水素を酸化剤に用いて化学選択的なortho-キノンメチドの調製方法とタンデム反応の開発に成功した。 (5)鉄(III)トリフラートをラジカルカチオン開始剤に用いる電子不足な基質を用いる[4+2]及び配向選択的[2+2]環化付加反応を開発した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(32 results)