2019 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring cosmic acceleration with wide-field galaxy redshift surveys
Project Area | Why does the Universe accelerate? - Exhaustive study and challenge for the future - |
Project/Area Number |
15H05893
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高田 昌広 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 教授 (40374889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 直之 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任准教授 (20450182)
岩田 生 国立天文台, ハワイ観測所, 准教授 (40399275)
高橋 龍一 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (60413960)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 宇宙の加速膨張 / ダークエネルギー / ダークマター / ニュートリノ質量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は広天域分光銀河サーベイを念頭に、その宇宙論統計量を用いた宇宙論解析手法の開発し、現在の宇宙の加速膨張の起源を解明することを目的としている。新学術領域に属する研究者と協力して、宇宙背景放射、銀河イメージングサーベイを包括的に組み合わせて、宇宙論パラメータを制限する手法を開発している。 2019度の成果としては、以下の通りである。(1) すばるHyper Suprime-Camのデータによる重力レンズ効果の効果と、全く独立な宇宙背景放射地上実験Polarbearの重力レンズ効果のあいだの物理的な相関を測定することに成功した (Chinone, Miyatake et al. 2019)。これはz=1000の宇宙背景放射とz~1程度の銀河の手前にある共通の大規模構造がそれらのデータに同様の重力レンズ効果を引き起こしている証拠であり、世界で初めての測定結果である。(2) 宇宙初期の加速膨張インフレーションから形成した可能性がある原始ブラックホールはダークマターの有力候補である。アンドロメダ銀河のすばるデータを用い、原始ブラックホールによる重力マイクロレンズ効果を探査した結果、原始ブラックホールのイベントは見つからなかったが、月質量程度の原始ブラックホールの存在量について世界で初めて上限を課すことに成功した(Niikura et al. Nature Astronomy, 2019)。赤外カメラの開発については、プリンストン大学、ジョンズホプキンス大学の研究者らと協力して、検出器の性能評価を進めた。具体的には、検出器の制御システムおよび画像データ解析ソフトを開発・改良し、動作確認、各ピクセルの電荷許容量、バッドピクセルマップなど基本的な性能を確認した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(54 results)