2020 Fiscal Year Annual Research Report
神経グリア発達によるモチベーションの形成とその破綻・修復機構の解明
Project Area | Creation and Promotion of the Will-Dynamics |
Project/Area Number |
16H06403
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
加藤 隆弘 九州大学, 大学病院, 講師 (70546465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧之段 学 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (00510182)
境 泉洋 宮崎大学, 教育学部, 教授 (90399220)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | ひきこもり / 社会的孤立 / 現代うつ / 新型うつ / ミクログリア / 炎症 / アセチルコリン / ニコチン酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者のラボ(九州大学病院気分障害ひきこもり外来・九大精神科分子細胞研究室)では、ひきこもりや現代うつの精神医学診断・心理検査・血液を含む多軸的データを取得可能な専門外来を大学病院内に構築しており、200名を超える臨床データの集積に成功した。 2020年度は、前年度に開発した病的ひきこもりの新しい国際評価基準を用いて、外来患者から、病的なひきこもりの診断評価を行うと共に、そのバイオマーカーを含む多軸的データ取得を行った。これまで蓄積したデータを元に、ひきこもり者では発達障害傾向が高い者が多いことをPsychiatry and Clinical Neurosciences誌に発表した。うつ病患者の中で特にひきこもり状態にある方の心理社会的特徴を同定し、Journal of Affective Disordersに発表した。うつ病患者における血中代謝物が患者の社会的認知バイアスに影響するかを調べたところ、ミクログリア活性化とも関連あるアセチルコリンやニコチン酸が関連することを見出し、Scientific Reportsにて発表した。加えて、コロナ禍における病的ひきこもりのリスク増大に関してその対策の必要性をPsychiatry and Clinical Neurosciences誌にて報告し、警鐘を鳴らした。 分担研究機関の奈良医大では、ひきこもり関連のモデルマウスの開発に成功しており、その脳内基盤にグリアがいかに影響するかの解析をすすめた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)