2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Creation, function and structure of neo-self |
Project/Area Number |
16H06498
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
宇高 恵子 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (40263066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 泰治 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 名誉教授 (10156119)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | MHC分子 / ペプチド / 機械予測 / 腫瘍抗原 / T細胞 / 血管内皮細胞 / IL-6 / ペプチドワクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
宇高班 1.腫瘍血管内皮細胞(EC)の抗原提示能を利用して、腫瘍特異的ヘルパーT細胞(Th)と細胞傷害性T細胞(CTL)を誘導し、腫瘍制御効果の高いペプチド免疫療法を開発した(論文準備中)。2.HLA-DRB1*04:05結合性ペプチド予測platformを、8ラウンドの質問学習を経て完成させた。予測能は世界的なNetMHCIIに比べ、大きく優れていた(論文準備中)。さらに、DRB1*08:03とレパートリーの重なりを調べた。3.ヒト末梢血からペプチド反応性T細胞を検出する方法を改良した(論文作成中)。4.免疫チェックポイント阻害抗体(ICI)療法中の癌患者に多発するACTH分泌不全症の標的となりうる自己抗原ペプチドを同定し、患者で反応性Thの増加を認めた(論文準備中)。 西村班 ThとCTLを誘導する長鎖ペプチドを用いた免疫療法に、ICI療法あるいは、新たに発見し機序を明らかにしたIL-6シグナルにより腫瘍組織にもたらされる免疫抑制的環境を回避する新しい複合がん免疫療法の妥当性を検討し、in vivo抗腫瘍活性を検証した。ゲノムワイドcDNAマイクロアレイならびにRNAseq解析により、腫瘍で高発現するがん関連抗原、ならびに非同義塩基変異により発生するネオ抗原を多数同定した。それらに由来するMHCクラスI、II結合性ペプチドをマウスに免疫してCTLおよびTh1を誘導し、腫瘍制御効果を観察した(OncoImmunology 2018, J. Immunother. 2019)、さらに抗PD-1抗体との著明な併用効果を観察した(論文準備中)。また担がん個体ではIL-6シグナルを介してTh1やCTLが抑制されることを発見し、抗IL-6抗体で腫瘍免疫を増強することに成功した(Cancer Res. 2017, 2018, Cancer Science 2018)。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)