2020 Fiscal Year Annual Research Report
Genetic analysis of neo-self
Project Area | Creation, function and structure of neo-self |
Project/Area Number |
16H06502
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
椎名 隆 東海大学, 医学部, 教授 (00317744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細道 一善 金沢大学, 医学系, 准教授 (50420948)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | ネオ・セルフ / HLA / 疾患感受性 / 遺伝子多型 / 遺伝子発現 / NGS / オミックス |
Outline of Annual Research Achievements |
特定のHLAアレルとの関連性が示されている疾患は100種以上に及ぶが、「なぜHLAと疾患が関連するのか?」という疑問は長年未解決のままである。本研究班では、HLAを中心とした免疫メカニズムの解明のために、ゲノム、遺伝子発現、転写調節、エピジェネティクスを網羅的・統合的に解析することで、HLAに起因するネオ・セルフ現象を可視化し、そのメカニズムの解明するための手法開発をすすめ、自己免疫性疾患や薬剤副作用における病態の解明を目目指している。本年度では、HLA 遺伝子12 座の転写レベルをアレル毎に検出するCapture RNA-Seq 法を開発した(Front. Immunol. 2020)。対象とする塩基配列が極めて多様性に富むという、通常のCapture法とは異なる技術的ハードルを克服し、検証実験からアレル依存性の転写レベルの差異を観察しており、HLA多型が転写量に影響を及ぼすことを実証した。その後、血液腫瘍症例についてNGS-SBTとCapture RNA-Seqを実施した結果、NGS-SBTで同定されたHLA遺伝子のヘテロ接合性の消失 (LOH) が、Capture RNA-Seqにおいても矛盾なく検出されたと共に、ナンセンス変異依存性mRNA分解機構 (NMD) やエピジェネティックス制御と考えられる転写抑制も新たに同定された(投稿準備中)。また、これまでに開発したHLA統合解析により、血栓性血小板減少性紫斑病におけるリスクアレルと自己抗原の同定(Blood. 2020)、再生不良性貧血(Haematologica. 2020、Blood. 2021)、円形脱毛症(EBioMedicine. 2020)の病態の解明をすすめ、薬剤副作用の無顆粒球症におけるHLAの関与を明らかとした(Pharmacogenomics J. 2021)。加えて、基盤情報となるヒトHLA遺伝子の多様性として、東アフリカ集団のHLA型とそれが形成された経緯を明らかとした(Eur J Hum Genet. 2021)。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Clonal Hematopoiesis By HLA Class I Allele-Lacking Hematopoietic Stem Cells and Concomitant Aberrant Stem Cells Is Rarely Associated with Clonal Evolution to Secondary Myelodysplastic Syndrome and Acute Myeloid Leukemia in Patients with Acquired Aplastic Anemia2020
Author(s)
Hosokawa K, Mizumaki H, Yoroidaka T, Maruyama H, Imi T, Tsuji N, Urushihara R, Tanabe M, Zaimoku Y, Nguyen MAT, Tran DC, Ishiyama K, Yamazaki H, Katagiri T, Hosomichi K, Tajima A, Azuma F, Ogawa S, Nakao S
Organizer
62nd ASH Annual Meeting
Int'l Joint Research