2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Integrative research toward elucidation of generative brain systems for individuality |
Project/Area Number |
16H06525
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
保前 文高 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (20533417)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多賀 厳太郎 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (00272477)
|
Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
|
Keywords | 発達脳科学 / 乳幼児 / 個性 / 身体運動 / 言語獲得 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳梁は、大脳の左右半球を接続する重要な線維束であり、その面積や厚み、形状に、個人ごとの特徴が含まれていると予想される。乳幼児期の脳梁の発達を縦断的に解析することにより、脳梁における個性の発現と、その変化の過程を明らかにすることができると考えた。生後6~8ヶ月、11~14ヶ月、23~26ヶ月の3時点すべてにおいて頭部MRI画像を撮像している健常児36名を対象として、脳梁正中断面の7つのサブリージョンにおける面積と厚み、また、輪郭を構成する196点のランドマークの座標を求め、マルチレベルモデリングとプロクラステス解析を行った。その結果、一定数の児のposterior midbodyおよびisthmusでは、生後6ヶ月前後から生後1年の期間よりも、生後1年から生後2年の期間において、面積と厚みともに、非線形に、より値を増大させる傾向があることが確認された。これら2つのサブリージョンにおいては、他のサブリージョンとは異なり、面積と厚みの発達に関する特異的な被験者間のばらつきが生じていることを示している。また、脳梁の輪郭を構成するランドマークを対象とした一連の解析結果から、脳梁の形状の個人差が、主成分として表現される「脳梁の丸み」「脳梁の細さ」「脳梁の歪み」などによって説明されることが明らかになった。さらに、これらの主成分の強度と関連する主成分得点のランクが、被験者間で縦断的に保たれる傾向が見出され、生後6ヶ月前後の脳梁における個を示す形状の特性が、生後1年および生後2年時点においても観察された。 運動に関しては、乳児の寝返り運動について、四肢運動および体圧の計測データを分析し、個人内で試行毎に多様な運動パターンを生じること、個人間にも運動パターンの多様性があることを明らかにした。また、脳と身体の引き込み現象に関するレビューを行った。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(14 results)
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Unconscious and distinctive control of vocal pitch and timbre during altered auditory feedback2020
Author(s)
Xu, M., Tachibana, R. O., Okanoya, K., Hagiwara, H., Hashimoto, R. I., & Homae, F.
-
Journal Title
Frontiers in Psychology
Volume: 11
Pages: 1-15
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 個性学入門2021
Author(s)
保前 文高、大隅 典子
Total Pages
244
Publisher
朝倉書店
ISBN
9784254102956
-