2020 Fiscal Year Annual Research Report
Modeling of individuality in human cognition and its neurological basis
Project Area | Integrative research toward elucidation of generative brain systems for individuality |
Project/Area Number |
16H06526
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
若林 明雄 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30175062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧 靖之 東北大学, スマート・エイジング学際重点研究センター, 教授 (10375115)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | 個人差 / 個性 / 心理的個人差指標 / 社会的認知能力 / パーソナリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の一環として2020年度に実施する予定であったウィーン大学心理学部(Ansorge教授の研究室)との国際共同研究のための実験の一部(主としてウィーン大学内で実施する認知課題実験等)が,COVID-19 感染拡大の影響で延期されていたため,COVID-19の収束を待ち,共同研究相手側とのスケジュール調整により,2022年度9-10月期に,ウィーン大学において実験を実施したものである。 本実験は,心理的個人差の主要な指標となる知能,パーソナリティ,認知スタイルとともに,社会的認知課題遂行能力について,日本とヨーロッパの被験者を対象として実施した結果を比較することで,個人差の基本的指標が社会文化言語的に共通である(普遍的である)ことを確認することを目的としていた。実験については,主としてPCを利用し,個別に課題を提示,回答してもらう形式のもので,実験携帯は個別実験,被験者1名あたり40-60分程度の所要時間を要するものであった。 実質的には,実験室での実験設備の準備,テストラン,実験補助者への説明等を経て,約25日間で100名程度のデータを収集し,そのデータについて初期的な整理を済ませた後,帰国後に国内(千葉大内)において,データの集計,分析等を行った。 結果の具体的な詳細については,研究成果報告書に記載するが,基本的には,心理的機能の個人差指標と社会的認知処理機能,具体的には知的能力,パーソナリティ,認知スタイルの各指標と,社会的認知処理過程の指標の関係について,日本語を母語とする(日本人)被験者と,ドイツ語を母語とする(オーストリア人)被験者間に,統計的分析では有意な差は認められず,少なくとも日欧の被験者間では,心理的個人差指標は共通のものとして考えられることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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