2020 Fiscal Year Annual Research Report
Computational process in neural circuit for orientation navigation in insect
Project Area | Systems Science of Bio-navigation |
Project/Area Number |
16H06544
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小川 宏人 北海道大学, 理学研究院, 教授 (70301463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 規泰 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (70436591)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | 神経科学 / 昆虫 / 行動学 / 脳・神経 / ニューロン |
Outline of Annual Research Achievements |
2020-2021年度は、本研究課題の研究成果を取りまとめ,研究論文および国内外の学会で発表を行った。特に繰越申請する理由となった,50th Annual Meeting of Society for Neuroscience が2021年度にオンライン開催され,3件の発表を行った。2020-2021年度に新たに得られた研究成果は以下の通り。 1)視覚/聴覚VRシステムによる音源定位行動における視覚入力の影響について解析を行い,その結果,刺激源の方位情報がない聴覚刺激(誘引歌)であっても,その存在下では視覚的なターゲットに対する定位行動を示すことが明らかとなった。実験装置に関する論文を2021年に発表したほか,上記内容についての研究論文を現在準備中である。 2)公募研究の岩谷班が開発した無限遠平面装置を用いて,運動状態依存的な気流逃避行動の変化を解析した。その結果,運動中に気流刺激を受けた際にはほとんどの場合一時停止し,その後逃避行動を起こすことを発見した。この研究成果は公募班との共同研究成果として,50th Annual Meeting of Society for Neuroscienceをはじめとする多くの学会で発表し,現在論文を準備中である。 3)逃避行動をモデルとした移動運動の方向制御について,その刺激依存性と下行性神経制御機構に関する研究を行い,その成果を2編の研究論文としてまとめて2022年に発表した。 4)移動運動の方向制御に対する多感覚入力の影響を調べるため,触角で障害物を検出させている状態での気流逃避行動を解析した。その結果,障害物の形状や距離,向きと気流刺激の方向の関係によって,逃避行動が柔軟に変化することを発見した。本研究成果は研究論文としてまとめ,2022年に発表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(23 results)