2021 Fiscal Year Annual Research Report
Integrated analysis and regulation of cellular diversity for disease treatment
Project Area | Integrated analysis and regulation of cellular diversity |
Project/Area Number |
17H06327
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
藤田 直也 公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター, 所長 (20280951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 聡 公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター 基礎研究部, 研究員 (20582240)
田崎 創平 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (50713020)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 癌 / 細胞・組織 / 遺伝子 / 臨床 / 臨床 / 数理モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
原発巣と転移巣における腫瘍組織の細胞社会ダイバーシティーの理解と新治療法開発を目指して研究を進めた。その解析材料の確保のため、当会で承認された臨床研究に参加同意をいただいた肺がん患者・大腸がん患者の原発巣および転移巣の臨床手術検体を用いて、in vitroで培養(PDC)するとともに、検体を直接あるいはPDCをマウスに移植したPDXモデル・PDC-xenograftモデルの樹立を進めた。また、マウスがん細胞株を同系マウスに移植したSyngeneicモデルも用いた。これらPDXモデル・PDC-xenograftモデルの1細胞解析や腫瘍内細胞外因子・液性因子に関する解析を進めた。腫瘍を取り囲む細胞社会ダイバーシティーの変化が薬剤抵抗性形質に関与している可能性を考慮し、腫瘍内外に存在する宿主由来の間質細胞・免疫細胞などについても解析を進めた。本年度、治療に伴い縮小した腫瘍組織中に特定のリンパ球や間質細胞が集積していること、このような残存腫瘍における薬剤抵抗性にGSK3シグナル系が重要な働きをしていることを見出した。また、がん細胞と相互作用する宿主の血小板の機能を詳細に検討することで、血小板由来分子であるLPAを見出すことに成功した。血小板より放出されるLPAがパラクライン的にがん細胞膜表面上のLPAレセプターに作用してがんの増殖を誘導していた。さらに数理モデルの汎用性を検証すべく、血管新生の系で血管内皮細胞の運動方程式と周囲微小環境・血管形態のフェーズフィールドを組み合わせた数理モデルを提案し、細胞混合などの細胞レベルの現象とマクロな血管網形成が同時に解析できる系を構築した。さらに、ニワトリ胚中胚葉細胞の集団運動系やショウジョウバエを用いた腸管上皮の細胞多様性系の研究等でも数理モデル解析を行い、多種多細胞な系での数理解析基盤ができつつある。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(25 results)