2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
17H06341
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
床呂 郁哉 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90272476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 ゆか子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (00700931)
田中 みわ子 東日本国際大学, 健康福祉学部, 准教授 (10581093)
西井 凉子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20262214)
塩谷 もも 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (90456244)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 顔 / 身体表現 / 文化人類学 / 東南アジア / イスラーム / ヒンドゥー文化 / カワイイ文化 / 服飾文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究班は、人類学的フィールドワークを含むフィールドサイエンスの研究手法を駆使し、顔と身体表現について、現場の文脈に即した調査研究を行う。顔や関係する身体表現に関して、イスラーム圏を含む東南アジア域内における異なる文化・社会的文脈に応じた比較研究を遂行することを目的としている。本計画の3年目に当たる2019年度においては、前年度までに引き続いて東南アジアを主とする現場での調査研究を継続することに加えて、中間評価への対応を兼ねてこれまでの研究知見の整理と中間取り纏めの作業などを実施した。まず調査研究に関しては、顔を含む各種の身体的表現、衣服、装飾、仮面、ヴェール・スカーフ、日本発の所謂「カワイイ」文化の受容と越境をめぐる問題など顔と身体表現に関わる項目に関し、東南アジア等での実地調査に基づく研究を実施した。具体的には、床呂郁哉はフィリピン、マレーシアなどにおける日本発の「カワイイ文化」を含む顔・身体表現に関して比較調査を実施した。吉田ゆか子は、インドネシアのバリ島を中心とする仮面芸能や現代的演劇についての現地調査から、バリ文化に関係する身体表現に関して研究を実施した。塩谷ももは、インドネシアのジャワ島などイスラーム圏における女性イスラーム教徒のヴェールやスカーフ等による身体の表出と隠蔽に関しフィールドワーク研究を行った。西井凉子はタイにおいて、死者の身体をめぐる問題に関して研究を実施した。またメンバーによる個別の調査研究に加え、班全体での成果共有と本領域の他班との連携、中間的な研究成果の総括も兼ねて東京外国語大学においてシンポジウムを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要でも述べた通り、本研究班は、前年度に引き続いて、人類学的フィールドワークを含むフィールドサイエンスの研究手法を駆使し、顔と身体表現について、現場の文脈に即した調査研究を実施することができた。より具体的には、現地における顔・身体表現等に関して、イスラーム圏を含む東南アジア域内における異なる文化・社会的文脈に応じた比較研究を遂行するため分担者各自がそれぞれの対象国・地域等で分担役割に沿った調査研究を既に実施し、更にその研究成果の班内、そして他班や海外研究者との共有や比較検討などに関しても国際シンポジウム、領域会議等を通じて実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の2020年度以降も、本研究班は、顔を含む各種の身体的表現、衣服、装飾、仮面、ヴェール・スカーフ、「カワイイ文化」など顔と身体表現に関わる項目に関し、東南アジアを中心とした各地の対象地域における文化・社会ごとの文脈に即した研究を実施していく。具体的には床呂はフィリピンとマレーシア、塩谷はインドネシア、西井はタイにおいて、吉田と田中は主にバリ島を中心とするヒンドゥー文化圏を対象とする研究を実施する。また班内での知見の共有はもとより、本新学術(「トランスカルチャー状況下における顔・身体学の構築」)の他班・他分野との連携のための各種研究会、シンポジウム、領域会議等にも積極的に参加・実施していくことを予定している。なお2020年度においては新型コロナ・ウイルス感染症の蔓延をめぐる状況に応じて適宜、必要に応じた研究計画の調整等も検討することとする。
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