2021 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanistic Study and New Function of Soft Crystals with Molecular Domino Phase Change
Project Area | Soft Crystals: Science and Photofunctions of Easy-Responsive Systems with Felxibility and Higher-Ordering |
Project/Area Number |
17H06370
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 肇 北海道大学, 工学研究院, 教授 (90282300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石山 竜生 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (00232348)
井手 雄紀 北海道大学, 化学反応創成研究拠点, 特任助教 (40883070)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | ソフトクリスタル / 有機結晶 / 錯体 / 発光 / 機械的刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 光と熱の2つのモードでジャンプする結晶の発見:結晶ジャンプ(サリエント現象)は、結晶内のミクロな分子の挙動が、結晶のジャンプというマクロ挙動に変換される点で非常に興味深い。本年度は、光と熱の両方でジャンプが起こる結晶を発見し、それぞれのモードで異なった構造変化が起こることを明らかにした(Inorg. Chem. 2021, 60, 10849)。 2. メカノケミカル条件によるポリマーの切断と発光機能の付与: ポリマーが超音波やボールミルなどによって切断され、メカノラジカルを生じることは古くから知られていたが、この現象を利用し、ボールミル内でポリスチレンとプレ発光化合物を反応させて発光性ポリマーを作成することに成功した。機械的刺激を活用して発光性をコントローする、発光性メカノクロミズムの新たな方法としても興味深い(Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 16003)。 3. カウンターアニオンによって異なるフォールドモードをもつ配位性ポリマーの合成: ピラジン架橋された銅(I)NHC錯体からなる、螺旋構造をもつ配位性ポリマーにおいて、カウンターアニオンの種類によって螺旋ピッチが異なり、発光性も変化することを明らかにした(Inorg. Chem. 2022, 61, 3)。4. メカノケミカル合成条件による新しい結合形成反応: 我々は、これまでの研究で、ボールミルを用いると、固体のままで共有結合形成が可能になることを明らかにしている。去年度に引き続き、高効率なメカノケミカル合成の開発に成功した。(Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 16003; Nature Commun. 2021, 12, 6691; ACS Catal. 2021, 11, 14803; ChemSusChem 2022, 15, e202102132; Chem. Sci. 2022, 13, 430)。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)