2021 Fiscal Year Annual Research Report
Constructive Understanding of the Origin and Evolution of Language
Project Area | Studies of Language Evolution for Co-creative Human Communication |
Project/Area Number |
17H06383
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
橋本 敬 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (90313709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 麗璽 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (20362296)
竹澤 正哲 北海道大学, 文学研究院, 教授 (10583742)
萩原 良信 立命館大学, 情報理工学部, 講師 (20609416)
有田 隆也 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (40202759)
金野 武司 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (50537058)
我妻 広明 九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 教授 (60392180)
笹原 和俊 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (60415172)
黒川 瞬 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (10773020)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 階層性 / 意図共有 / 創発構成論 / 言語の起源・進化 / 文化進化 / 共創的コミュニケーション / オンラインコミュニケーション / 人ロボット相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
階層性・意図共有の解明、その統合としての共創的コミュニケーションについて研究を進展させた。ここでは最終成果として重要な共創的コミュニケーションのあり方にかかわる実績をまとめる。 コロナ禍で注目される仮想空間でのコミュニケーションのモデルで共創的活性化に注目し、グループの自発的解散・再構築を促進する協力的エージェント、ノイズを発してグループを分断し再構築のきっかけをつくる非協力的エージェントの有用性を発見し、その実環境での検証を進めている。 人-ロボットの指示伝達において、一階述語論理の概念階層として階層性をOWL表現でロボットOSに組み込み、人の曖昧な指示に対して意図された作業をロボットが実現できることを、シミュレーションおよびFAロボットで検証した。 教育による忠実な情報伝達は人間固有の累積的文化進化の要因だと考えられている。教育の計算論的認知モデルを構築し、シミュレーションによってこの仮説を検討した結果、個人が生涯をかけて生み出し得ない技術が、文化進化の過程を経て創発することを確認した。 人に「かけがえのなさ」を感じさせるロボットのあり方として、両者の間でなにかを共有することに着目し、感情表出による気持ちの共有、外向性・内向性の設定による感性の共有が効果を持つことを、人ロボット相互作用実験により明らかにした。また、概念融合という認知言語学の理論を基にロボットと人との対話を設計し、無関係な複数の言葉を統合する概念を考えさせることで、ロボットに心を感じ、人の思考を刺激する効果があることを示した。 意図共有が過度に生じやすいオンライン環境では階層性を進化させた言語によりフェイクやヘイトが拡散するという負の側面を示した。特に、コロナ禍の反ワクチン運動において、反ワクチン派が他の社会グループに対して「口撃」する行動を激化させる実態を明らかにした。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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