2021 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism and function of posttranslational modification zones
Project Area | Toward an integrative understanding of functional zones in organelles |
Project/Area Number |
17H06421
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
後藤 聡 立教大学, 理学部, 教授 (60280575)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 裕之 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (00398819)
金川 基 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (00448044)
|
Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
|
Keywords | 修飾ゾーン / GPI / PIGB / 核ラミナ / LAD / 転写調節 |
Outline of Annual Research Achievements |
PIGBが核ラミナの均一な分布に必要であることを明らかにしてきた。核ラミナは、核内の染色体の構造形成や遺伝子発現に重要な役割を果たすことが、すでに知られている。そこで、本年度は、PIGBが核内の染色体構造および遺伝子発現の調節に関与しているかを検討した。まず核ラミナによって形成される染色体構造、Lamina associated domain (LAD) について、野生型とPIGB変異体で比較した。PIGBの核ラミナ異常が筋肉細胞で顕著であったため、LADsの解析には筋肉細胞を用いた。解析の結果、PIGB変異体で新たに多くのLADsが形成されていた。新たに形成されたLADsにはどのような遺伝子が含まれているかを検討したところ、筋肉の発生や維持に関与する遺伝子が含まれていた。そこで、それらの遺伝子の発現についてrealtime PCRを用いて検討したところ、検討した遺伝子の多くはPIGB変異体において発現が低下していた。LADは転写を抑制することはすでに知られているので、我々の結果は既知のLAD機能と矛盾しないことがわかった。さらに、PIGB変異体の筋肉では、筋繊維がほつれるなどの異常が観察された。これらの結果は、PIGBが染色体構造の維持に重要な役割を果たしており、さらにはそのことが生体の機能維持、特に筋肉の維持に重要であることを示している。ヒトのLamin変異では、筋ジストロフィー様の症状が多くみられることから、我々が見出した結果は疾病の理解という点でも興味深い。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)