2006 Fiscal Year Annual Research Report
情報爆発に対応する高度にスケーラブルでセキュアなソフトウェア構成・更新方式
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
18049027
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 卓雄 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (20222408)
千葉 滋 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80282713)
河野 健二 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (90301118)
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Keywords | ソフトウェア検証 / アスペクト指向 / 開発環境 / テスト自動化 / オーバレイネットワーク / クラスタ / インターネット |
Research Abstract |
本年度は,以下の4つの課題に取り組んだ. スケーラブルなソフトウェア検証:情報爆発時代の非均質かつ大規模な計算環境で稼働するソフトウェアの検証を行うためには,その信頼性や安全性に関する複雑な仕様を記述する必要がある.そこで,この仕様記述の爆発に対応するために,アスペクト指向の考え方を取り入れた仕様記述方式を提案し,記述実験により有効性の予備的な評価を行った. スケーラブルなソフトウェアの開発環境:ソフトウェアの信頼性向上のためにテストの自動化は重要であるが,高度にスケーラブルな分散ソフトウェアを対象としたテスト自動化ツールは,未開拓の研究領域である.そこで,分散型アスペクトを動的に切り替えてテスト支援を行う方式を提案した.そして,実際に,分散クラスタ型実験環境InTrigger上での動作確認を行った. スケーラブルなオーバレイネットワークを用いた情報集約方式:スケーラブルな分散ソフトウェアが実行時に生成する大量の情報を,効率的に集約するためのアルゴリズムに関する研究を行った.これは,オーバレイネットワークのルーティング径路に沿った形でリダクションネットワークを構築し,柔軟かつ効率的な情報集約を実現するものである.シミュレータおよび分散クラスタ上での予備実験により有効性の確認を行った. スケーラブルなインターネット・エミュレータ:高度にスケーラブルな分散ソフトウェアの設計および性能予測に利用可能なエミュレーション環境の構築を目指し,オーバレイネットワークを念頭においた調査活動と概念設計を行った.その結果,ネットワークの遅延や実効帯域などの性能予測に大きな影響を与える要素のみをエミュレーションの対象とする設計方針を考案するにいたった.
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