2008 Fiscal Year Annual Research Report
情報爆発に対応する高度にスケーラブルでセキュアなソフトウェア構成・更新方式
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
18049027
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴山 悦哉 The University of Tokyo, 情報基盤センター, 教授 (80162642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 滋 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80282713)
渡部 卓雄 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 准教授 (20222408)
河野 健二 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (90301118)
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Keywords | アスペクト指向 / 開発環境 / ソフトウェア検証 / テスト自動化 / オーバーレイネットワーク / コンテンツ配信 / Webアプリケーション |
Research Abstract |
本年座は主として以下の4つの課題に取り組んだ. 1. 分散ソフトウェアのための開発環境 : 分散アスペクトの動的織り込み機構をサポートすることで, テスト環境の自動設定, モニタリングコードの追加などを可能としている。今年度は, 動的結合(織り込み)のタイミング制御を行うメタアスペクトを導入し, 織り込まれるアスペクトとは別の関心事として分離記述を可能とした. 2. 表明記述のスケールアップ : アスペクト指向の考え方を導入することにより, スケーラブルな表明記述を可能とする方式について研究を行っている. 今年度は, Past-Time Linear TemporalLogicを用いた履歴に依存する表明記述を導入し, SourceForgeで公開されているソフトウェアをサンプルとして仕様記述の事例研究を行った. 3. インターネットアプリケーションのための脆弱性発見手法 : 昨年度からの継続テーマとして, Webアプリケーションを対象に, 細粒度のテイント追跡と実行系からのフィードバックを用いた動的リクエスト生成を行うテスト手法の研究を行った.今年度は, 動的リクエスト生成の方式を改善するとともに, 既知の脆弱性を含む実アプリケーションを対象に有効性の定量的な評価を行った. また, アプリケーションのプロトコル定義から攻撃用リクエストを生成する手法については, 今年度から研究を開始し、POP3のサーバを対象に有効性の評価を行った。 4. 分散ハッシュテーブルの効率化 : 昨年度の研究を継続したものであり, アンダーレイネットワークのトポロジーや遅延の動的な変化に対応し, オーバーレイネットワークを再構築することで分散ハッシュテーブルの効率的な実現を行う手法を提案した.また, PlanetLabを用いた性能評価も行った。
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