2009 Fiscal Year Annual Research Report
情報爆発に対応する高度にスケーラブルでセキュアなソフトウェア構成・更新方式
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
18049027
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴山 悦哉 The University of Tokyo, 情報基盤センター, 教授 (80162642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 滋 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80282713)
渡部 卓雄 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 准教授 (20222408)
河野 健二 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (90301118)
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Keywords | アスペクト指向 / 開発環境 / ソフトウェア検証 / テスト自動化 / オーバーレイネットワーク / コンテンツ配信 / Webアプリケーション |
Research Abstract |
本年度は主として以下の4つの課題に取り組んだ. 1.分散ソフトウェアのための開発環境:分散アスペクトの動的織り込み機構をサポートすることで,テスト環境の自動設定,モニタリングコードの追加などを可能としている.今年度は,通信遅延が大きな環境での動的織り込みの高速化をはかり,さらに千葉-函館間に分散させた環境で実証実験を行なった. 2.表明記述のスケールアップ:アスペクト指向の考え方を導入することにより,スケーラブルな表明記述を可能とする方式について研究を行っている.今年度は,昨年度までに提案した方式の有効性を示す事例研究を主に行ない,仕様記述の総行数およびモジュールあたりの行数で既存の方式より優れていることを確認した. 3.インターネットアプリケーションのための脆弱性発見手法:一昨年度からの継続テーマとして,Webアプリケーションを対象に,細粒度のテイント追跡と実行系からのフィードバックを用いた動的リクエスト生成を行うテスト手法の研究を行った.今年度は,データベース呼び出しなどのセキュリティ上重要な関数を直接または間接に呼び出す関数(ラッパー)に注目したカバレジ指標を新たに導入し,この指標に基づくテストデータ生成を行なうことで,精度をあまり犠牲にせずに実行時間を大幅に減らせることを確認した. 4.分散ハッシュテーブルの効率化:コンテンツの更新時にレプリカを効率的に同定するために二種類のメッセージ(高速高確率なヒューリスティック探索とゴシップ方式)を組み合わせて使う方式を提案し,その有効性をシミュレーションにより確認した.
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