2009 Fiscal Year Annual Research Report
相互適応可能な実世界インタラクションのための計算モデル・システムの構築
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
18049046
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松山 隆司 Kyoto University, 情報学研究科, 教授 (10109035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 宏彰 京都大学, 情報学研究科, 講師 (40346101)
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Keywords | 実世界インタラクション / 相互適応 / ハイブリッドコンピューティング / マルチモーダル / プロアクティブインタラクション / 動的コンテンツ / 注視 / 興味推定 / 合意形成 |
Research Abstract |
本研究は、インタラクションの動的側面に焦点を当て、「息の合った」、「間合いの取れた」ヒューマン/マシン・インタラクションを実現するための計算モデルおよび、それに基づいた実世界インタラクションシステムの開発を目的としており、平成21年度は以下の研究を実施した。 1. Gaze Probing(動的イベント提示に基づく注視オブジェクト推定):ユーザがディスプレイ上に提示された複数のコンテンツを閲覧する状況において、各コンテンツに特徴的な動きをデザインとして組み込み、その動きと眼球運動との同期関係に基づいて注視コンテンツを推定する手法を開発した。 2. 提示情報切り替えに対する眼球運動の反応遅延に基づいた興味推定:システムがディスプレイ上の提示情報を動的に切り替え、その時の視線移動の遅れ時間に基づいて、興味対象を高い精度で推定できることを示した。 3. ユーザの潜在的興味を顕在化させるインタラクション機能の実現:ユーザの視線移動に同期させてディスプレイ上に表示されたエージェントの眼球を移動させることによって、表示コンテンツに対するユーザの潜在的な興味を顕在化させることのできるインターフェイスを開発した。 4. 二者間合意形成支援のための情報提示法の設計:二人の人間が、一台の情報端末を利用して対話を行いながら商品選択などを共同して行う際に、利用者同士の円滑な合意形成を促進するためのフェーズ遷移(個別情報検索から相互対話)を引き起こさせる情報提示法を設計した。
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Research Products
(11 results)