2008 Fiscal Year Annual Research Report
情報爆発に対応する高度にスケーラブルなモニタリングアーキテクチャ
Project Area | Cyber Infrastructure for the Information-explosion Era |
Project/Area Number |
18049068
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中島 達夫 Waseda University, 理工学術院, 教授 (10251977)
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Keywords | 分散システム / 安全性・信頼性 |
Research Abstract |
本研究では, オペレーティングシステムとWebツール間のギャップを検討し, HTTPリクエスト毎の詳細なリソースの管理を可能とする.本研究により開発するツールは以下の2つの部分から構成されている. 1) スレッドベースの詳細なリソースモニタリングを可能とするperfmon2とlibprfライブラリを使用して各CPUが提供するパフォーマンスカウンタをアクセスすることを可能とする.これらのツールを利用することにより, Webサーバに埋め込まれたインタープリタやデータベースサーバのコネクションハンドラの詳細なリソース使用量の分析が可能となる.また, Apache内のHTTPリクエストがCGlを実行するためにプロセスをforkする場合は, ptraoeシステムコールを用いて子プロセスの終了時に必要な情報を抽出する. 2) 既存のミドルウエアの拡張をおこなった.本研究では, Apache2とMySQLを使用することを前提としている.これらのソフトウエアはオープンソースとして開発され, Webアプリケーションを実行するために広く利用されている.本研究により開発するツールを利用可能とするため, 個別のHTTPリクエストのリソース使用量をモニタリングしてログとして書き出せるようにApache2を改良した.また, MySOLに関しては, 各HTTPリクエスト毎のリソース使用量を取得可能とするため, 各SQLキュエリーをモニタリング可能とした. 本年度は, 提案するツールのプロトタイプの実装と性能解析のためのビジュアルインタフェースを構築した.今後は, 実用的なWebアプリケーションを利用して開発したツールの有効性を検証する予定である.
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Research Products
(11 results)