2008 Fiscal Year Annual Research Report
代表性を有する書き言葉コーパスを活用した日本語教育研究
Project Area | Compilation of a balanced corpus of written Japanese: Infrastructure for the coming Japanese linguistics |
Project/Area Number |
18061001
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
砂川 有里子 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40179289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 優 独立行政法人国立国語研究所, 日本語教育基盤情報センター, グループ長 (30213177)
小林 ミナ 早稲田大学, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (70252286)
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60252285)
投野 由紀夫 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 准教授 (10211393)
山内 博之 実践女子大学, 文学部, 教授 (20252942)
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Keywords | 日本語教育 / コーパス / 日本語教材 / 教科書コーパス / コーパス活用ツール / コロケーション / 文型シラバス / 語彙シラバス |
Research Abstract |
平成20年度は以下に記す3つの課題について中間的な総括を行い、各課題の研究目標を再検討すると共にそれぞれの課題独自の目的に基づいて以下の活動を行った。 課題1「日本語教材コーパスの作成と分析」 ・日本語教育のための教材分析、シラバス作成、教材作成、教授法開発などに利用できる基礎的なデータとして作成した日本語教材コーパスの入力ミスなどをチェックし一部修正した。また著作権処理を行った。 課題2「書き言葉均衡コーパスを活用した日本語教材作成法の開発」 ・日本語能力試験出題基準に収録されている語(約8000語)のすべてに「話題タグ」を付した基礎語彙表を、ひつじ書房から刊行した。また、それらの語に「構文タグ」を付すための方法を提案した。 ・複合辞研究会を開催し、BCCWJ(2008)を活用した複合辞研究を行い、その一部を報告書として発表した。 ・学校教科書データベースを活用した日本語教育文型調査を行い発表した。 ・新聞コーパスおよびBCCWJ(2008)の中から有意義なコロケーションを抽出する方法を検討し、コロケーションの抽出を行った。同時に、コロケーションの分野による違いも検討した。 課題3「日本語教育のためのコーパス活用ツールの開発」 ・BCCWJを用いた分析ツール開発支援のため、語彙統計情報データベースとその参照APIを試作した。 ・これまでに公開されているデータの語彙表を作成し、言語特徴の分析を行い、コーパスとしての均衡についての評価資料作成を試みた。
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