2009 Fiscal Year Annual Research Report
代表性を有する書き言葉コーパスを活用した日本語教育研究
Project Area | Compilation of a balanced corpus of written Japanese: Infrastructure for the coming Japanese linguistics |
Project/Area Number |
18061001
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
砂川 有里子 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40179289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 優 大学共同利用機関法人人間文化研究機構・国立国語研究所, 言語対照研究系, 教授 (30213177)
小林 ミナ 早稲田大学, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (70252286)
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60252285)
投野 由紀夫 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 准教授 (10211393)
山内 博之 実践女子大学, 文学部, 教授 (20252942)
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Keywords | 日本語教育 / コーパス / 日本語教材 / 教科書コーパス / コーパス活用ツール / コロケーション / 文型シラバス / 語彙シラバス |
Research Abstract |
平成21年度は下記の三つの課題について、最終年度を見越した具体的な作業計画のもとに以下の活動を行った。 課題1「日本語教材コーパスの作成と分析」 日本語教科書コーパスの入力分について、日本語教科書の構造にもとづくタグ付けを行った。 課題2「書き言葉均衡コーパスを活用した日本語教材作成法の開発」 これまでに構築されたBCCWJを活用し、コロケーションと拡大コロケーションの抽出、話題別語彙表作成、学習語彙表のための基礎調査、中・上級文法項目のジャンル別頻度調査、複合辞の類義語調査、語彙頻度分布の基本調査などを行った。また、検定教科書を活用した機能語頻度調査、多種のコーパスとBCCWJの比較、中国の日本語教科書コーパスを活用した複合動詞頻度調査を行った。さらに、一般的なテキスト・エディターを使ってコーパスから用例を抽出する方法、およびコーパスを「ブラックボックス」にせずに検索することの重要性について述べた『言語研究のためのテキスト処理入門』(第1部「Windowsマシンを使ったテキスト処理」、第2部「UNIXマシンを使ったテキスト処理」)を執筆中である。 課題3「日本語教育のためのコーパス活用ツールの開発」 BCCWJのSketch Engineへの実装に向けたデータ処理のほか、BCCWJを用いた分析ツールの開発を支援する語彙統計データベースとその参照API、APIを実装した分析ツールのプロトタイプの開発をすすめた。
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