2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Linkages in biogeochemical cycles between surface ocean and lower atmosphere |
Project/Area Number |
18067003
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齊藤 誠一 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (70250503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石坂 丞二 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 教授 (40304969)
新野 宏 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (90272525)
虎谷 充浩 東海大学, 開発工学部, 准教授 (90246075)
森本 昭彦 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 准教授 (80301323)
平譯 享 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (70311165)
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Keywords | 衛星観測 / 突発的現象 / 台風 / 黄砂 / 植物プランクトン / 大発生 / 光学的特性 / 数値モデル |
Research Abstract |
本年度の成果を以下にまとめた。 1.DMS/DMSPのグローバルデータセットおよびそれに対応する海色衛星データから推定された植物プランクトンの機能別分類とクロロフィルa濃度、およびPARデータを利用し、衛星データからDMSPおよびDMS濃度を推定するモデルを開発した。また、そのモデルによりDMS濃度の全球マップを作成し気候値と比較したところ、これまでの衛星モデルよりも季節変動をより正確に表現することができた。 2.2006年7月に対馬海峡で観測された低温、高クロロフィルの水塊が、台風が東シナ海を北上した際に済州島南で起きた湧昇によって起きた植物プランクトンの増加によって作られた水塊で、比較的高いクロロフィルを保ったまま400kmを2~3週間程度で移動してきたことが明らかとなった。 3.台風によって生ずる海洋中の湧昇流のメカニズムにはエクマン湧昇と慣性湧昇(慣性波の運動に伴う湧昇)の2通りがあり、これらの応答が台風の移動速度とサイズにより、どのように変化するかを線形理論と現実的な非線形数値モデルにより明らかにした。 4.台湾北東海域における台風通過に伴う黒潮流軸の移動と広範囲の低水温域の形成過程を解明するため大気海洋結合モデルを使い再現を試みた。モデルの結果は海洋レーダにより観測された黒潮流軸の移動と衛星により観測された低水温域をよく再現しており、これら2つの現象が起こる過程を明らかにすることができた。 5.台風による基礎生産量の増加解析に、これまでの1997~2008年のデータセットに続いて、2009年データの解析を加えた。
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[Journal Article]2011
Author(s)
Noguchi, T.
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Journal Title
J.Fluid Mech.
Volume: 651
Pages: 465-481
Peer Reviewed
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