2010 Fiscal Year Annual Research Report
気象擾乱による大気―海洋系物質循環および海洋生態系の応答
Project Area | Linkages in biogeochemical cycles between surface ocean and lower atmosphere |
Project/Area Number |
18067004
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山中 康裕 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (40242177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼塚 剛 独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所, 研究員 (40399647)
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Keywords | 海洋生態系 / モデリング / 物質循環 / 気候変動 / 大気海洋相互作用 / 台風 |
Research Abstract |
昨年度作成した、アルゴリズム開発および参照テーブルを1997年の28個の台風に適用し、各台風に対する総生物生産量を見積もった。台風の中心風速20m/s~50m/sだった参照テーブルを60m/sを追加して、特に強い台風に対する影響に対する見積もりの改良を行った。その結果、亜熱帯海域の生物生産の4.2%、新生産のおよそ30%が台風によることが見積もられた。より長期的に見積もっても、年々毎の生産量は変わるものの新生産の4%前後の値であった。従来の衛星の見積もりに比較すると過大評価していることが分かったため、衛星観測による見積もりを検討すると、衛星観測で全期間見積もりが行われている強い台風についてはほぼ一致する一方、衛星観測で雲に覆われている欠損期間がある台風については、本研究が過大評価となっている。また、衛星観測では、表層のクロロフィル濃度からクロロフィル鉛直分布の気候値を用いて海洋内部のクロロフィル濃度を推定しているのは、本研究からは不適切な扱いであることが示唆された。衛星観測との比較した結果、本研究が過大評価をしているというよりも、衛星観測が過小評価している可能性が強まった。また、特定の台風に関する詳細な研究は、査読者の意見を取り入れて、風速分布・移動速度などの観測された外力のもと、観測されたクロロフィル濃度が観測されるかどうか?といった再実験を行い、改稿する作業を行っている。また、生態系モデルの改良については、重光により2つの論文として成果発表が行われた。また、開発された海洋生態系モデルを評価するために、衛星データの全球的なデータセットを作成した。鬼塚は、日本海のおける、ダストにより窒素供給に伴う生態系の応答について、突発的気象現象に関しては1日間隔より短い風応力を適用すべきなどの研究成果を海洋学会で発表を行った。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Synoptic relationships quantified between surface Chlorophyll-a and diagnostic pigments specific to phytoplankton functional types2011
Author(s)
T.Hirata, N.Hardman-Mountford, R.Brewin, J.Aiken, R.Barlow, K.Suzuki, T.Isada, E.Howell, T.Hashioka, M.Noguchi-Aita, Y.Yamanka
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Journal Title
Biogeosciences
Volume: 8
Pages: 311-327
Peer Reviewed
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