2007 Fiscal Year Annual Research Report
超分子型複合高分子の階層的秩序構造とマクロ相分離ダイナミクス
Project Area | Creation of non-equilibrium soft matter physics: Structure and dynamics of mesoscopic systems |
Project/Area Number |
18068008
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松下 裕秀 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 教授 (60157302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 敦志 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00236241)
川口 大輔 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70362267)
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Keywords | ブロック共重合体 / 水素結合 / コンプレックス / ミクロ相分離構造 / 交互ラメラ構造 |
Research Abstract |
ポリスチレンスルホン酸とアミノ基間のイオン結合を利用したブロック/グラフト型超分子の調製を行った。まず、以下に示す3種類のポリマーを二つの方法で合成し、イオン性相互作用を利用して高分子からなる超分子を構築した。(1)末端にスルホン酸を1ユニットのみ持つポリスチレン(S)(アニオン重合)、(2)ポリスチレンとポリスチレンスルホン酸のブロック共重合体(RAFT重合)、(3)末端にアミノ基を一つ持つポリイソプレン(I)(アニオン重合)。(1)と(3)を種々の割合でトルエン中にて混合し、溶媒キャストによりフィルムを得た。ブレンド比が異なっても、いずれも比較的きれいなラメラ構造が見られた。特に、S:Iが3:1のときがもっともきれいな構造であった。Iが過剰になると、明らかにマクロ相分離構造現象を呈した。これに対して、(2)と(3)の混合溶液から調製したブレンド膜では、組成の変化に伴い、モルフォロジーの転移が観察された。また、SあるいはIのいずれかが過剰な状態でも、マクロ相分離現象が見られないことが明らかとなった。
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